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のぼみ~日記2017たくき よしみつの日記2017


2017/01/09

夢の中の世界


今朝も、うまく電車を乗り継げず、なかなか家に戻れない夢を見ていて目が醒めた。
こういう夢はよく見る。
出発地点は四ッ谷周辺であることが多い。その四ッ谷駅周辺も、僕が知っている上智大学ではなく、すっかり景色が変わってしまっている。
僕は卒業後も大学に戻りたくて、もう一度入試を受けたりするのだが、ようやく合格しても入学手続きを忘れたり、出席せずに単位が取れなかったり、そもそも履修届を出し忘れていたりする。
そこでキャンパス内をさまよいながら、在校時の知り合いを探すのだが会えない。

……で、駅から家に帰るために電車に乗るのだが、ホームがいっぱいあってよく分からない。乗った電車が違う方向に向かっているようで、途中で降りて戻ろうとするのだが反対側の電車にもうまく乗れない。
ここまで来たら別ルートで帰ったほうがいいんじゃないかと思うのだが、分からない。

今朝もそんなパターンの夢だった。
覚えているのは、最初に飛び乗ろうとした電車(地下鉄っぽかった)が満員でドアから人があふれていて、そこにかわはらくんが混じっていたこと。
中学高校時代、一緒にバンドをやっていたが、大学卒業前に「ウッドベース貸してもらえない?」と言ったら、えらく怒られたことがある。
俺は今、就職のことで大変なんだ。なにを寝ぼけたことを言っているのか! と一喝された。(これは現実)

そのかわはらくんが、満員電車の人がはみ出しているドアのところにいて、乗って行ったのを僕は見送るのだが、それで気がついた。

夢の中に出てくる「電車」は、人生のコースを象徴しているのではないか? ……と。

……そんなことをフェイスブックに書いたら、「私は夢を見ない」「見ているかもしれないけれど覚えていない」という人がいた。
夢をよく見るというのは右脳の働きが活発な証拠らしい、とも。
……そうなの?

で、改めて、夢の中の世界の不思議について考えてみた。

夢の中にだけ現れる場所というのがある。夢の中では「ああ、ここか」と分かっているのだが、現実にはそんな場所はない。
あまりに何度も同じ場所の夢を見ると、目が醒めた直後は、そんな場所が現実世界にもあったのではないかという気がして、しばらくぼ~っと考え込んだりする。
例えば、最近は見ないが、かつてはこういう場所↓がよく夢の中に出てきた。

左にあるのは僕が通っていた野川小学校。そのすぐそばには文房具や学校で使う小物(鉢巻きとか紅白の運動帽とか)を売っている店があった。ここまでは現実。
僕は毎日、学校の正面からまっすぐ続く道を家に向かって帰るのだが、夢の中ではその道に行かず、文房具店のほうに曲がって、その少し先から本来の道と並行して伸びる道(少し山に登っていく感じ)があり、そこを歩いている。
道の右横には斜面があって、そこから何かが出てくる。
それがなんだったかは思い出せない。夢の中でまたその場所に来れば、ああ、あれがまた……って思い出すのだが、今はもう覚えていない。

こんな道は実際には存在しないのだが、なぜ夢の中で何度も同じ道、同じ場所が出てくるのだろうか? どんな意味があるのだろう?


↑こんな場所もよく夢に出てくる。
家(自宅)から駅までの道のり。
家は広い道から少し引っ込んでいて、そこを超えて少し下る感じで田園風景の中を細い道が続いている。この道はまっすぐじゃない。
その道をしばらく歩いて行くと、駅のそばにふっと出る。
途中、わりと規則正しく走っている路地が何本かあり、住宅もある。その道の西(?)方向左手には、西洋風寺院とでもいうか、広い敷地の静かな場所がある。人はいない。塀で囲まれていて、ガーゴイルがところどころにあるような、そんな場所。インドのお寺みたいな感じでもある。

これはよく考えると、一時期暮らしていた宮崎台のアパートと宮崎台の駅の位置関係にちょっと似ている気もする。でも、西洋風寺院?とかはないしなあ……。

駅といえば、久末の実家からは武蔵小杉の駅までバスで行って、そこから学校(横浜)や渋谷に出るという暮らしが長く続いた。小学校に入ったときから結婚する25歳までだから、20年近く、武蔵小杉駅は(家から遠い)最寄り駅だった。
その武蔵小杉駅も夢の中によく出てくる。実際の武蔵小杉駅とはだいぶ違うのが不思議。



駅前のバスロータリー(これは実際にあった)、それに面して花屋?と小さなレコード屋(そんなものは実際にはなかったと思う)があって、バス通りに面して雑居ビルみたいなのが並んでいて(これは実際にもそうだったかもしれない)、右手のビルの並びの間からビルの裏手に入っていく細い路地があり、そこから北側には田園地帯が続いている。
そのへんに車を停めたくて、駅から少し離れた場所に違法駐車スペースを探すという夢もよく見るのだが、それはそれとして、そこから先はごちゃごちゃとした細い道、ルートが幾通りかあって、迷いやすい。
途中に木造の家が密集している場所があって、その中の一軒の庭を通り、裏手の柵を通り抜けると近道?というか、さらに道があって……。
もちろん現実にはそんな場所はない。似たような場所も知らない。それなのに夢の中には何度もその場所が出てくる。


別のパターンでは、↑こんなのもある。
夢の中で僕は、家からいちばん近い駅はなぜか使わず、その先、さらに遠くにある駅に行こうとしている。
2つの駅の間は車が通る道があるのだが、道沿いの建物はなんとなく寂しい。街には違いないのだが、あまり人の気配がない。というか、楽しそうじゃない。
遠いほうの駅は道から下に位置していて、電車の本数が少ない……。
この場所は一体どこなのだろう? そんな場所は現実世界では一度も訪れたこともなければ、住んだこともないのだが……。

夢の中で家を何軒も持っていて、そのうちのいくつかを忘れている……というのも何度も見る夢のパターン。
覚えているのは、福島県のある場所(白河市に近いあたり?)に、ボロボロの小さな庵のような別荘を買って持っているのだが、その存在を忘れていて、夢の中で「ああ、あそこがあった。行ってみよう……」となるパターン。

車道から外れた場所の奥にその庵はある。その入り口あたりには二階建ての土産物屋のような食い物屋のような店が並んでいる。
庵の手前には大きな建物があるのだが、ボロボロで今にも倒れそうというか、屋根も崩れているような感じ。その建物も僕が買って所有している。
その手前(土産物屋が並ぶ道に近いほう)には、ちゃんとした農家が一軒あって、その家主がもともとの地主というか、大家さんのような……。
その家の人たちとも、通り沿いの店の人たちとも僕は知り合いで、普通に会話を交わしている。
……これはものすごくリアルな夢で、目が醒めた後、しばらく実際にそんな家を所有していたような気分に包まれることもある。
もちろん、そんな家はないのだが……。
これは原発爆発後、川内村を出た経験から見る夢ではないのかと分析されそうだが、実際には川内村に行く前からこの夢を見ていた気がする。

「夢の中の場所」の謎。これは、現実世界での経験の断片がちょっとずつ組み合わさった結果なのか。それとも、前世でそういう場所に実際に住んでいたのか。あるいは、宇宙のどこかにパラレルワールドがあって、それを見ているのか???
夢が脳の産物だとすれば、それを分析しようとするのも脳だろうし……。こんなことを書いている今は、もしかすると死期が迫っているということなのだろうか??

夢の中で繰り返し出てくるシーンは他にもいっぱいある。

●校舎の怪
 ……複数の校舎が連なっている。端から端まで行くのにすごく時間がかかる。自分が行くべき教室がどこにあるのか……。
 その校舎には出入口が複数ある。そのどこで靴を脱いだのか分からなくなる。靴を紛失する夢というのもよく見る。

●地下深い穴の底に……
 ……校舎のような、あるいは研究所のようなビルの地下に、穴を掘って、その先に「秘密」を隠している。その秘密とは……? 死体?
それが発見されそうになって怯える……という夢。これも何度も見る。

●うまくいかないライブ
 ……定番中の定番。PAがうまくいかない。ギターを弾こうとすると弦が指先にベトッとまとわりついてうまく弾けない。機材が揃わないで客を待たせる……そんな夢はいちばん多く見る定番。これはまあ、裏の意識はよく分かる。

●無免許二輪運転
 ……二輪免許を持っていない(これは現実)のに、125ccのバイクに乗ったり、50ccだけど二人乗りしたりして、お巡りさんに捕まらないかと怯える夢。何度も見る。

逆に、「見ない夢」というのも考えてみた。
不思議と、猫や犬は夢の中に出てこない。タヌキもクマもキツネも。
ヘビとかはたまに出てくる。
実生活では哺乳類に毎日接しているのに、夢の中には出てこない(あるいは、出てきても覚えていない)のは不思議だ。
ストレスを感じないものは夢の中には登場しないのかもしれない。

夢は脳だけが生み出しているのだろうか。それとも、脳と、何か別の要素(魂とか?)の合わせ技なのだろうか。
死ぬ瞬間には夢を見るだろうか。
死んだ後は夢を見ないのだろうか……。

これは死んでみないと分からない。

……てなことをうだうだ書いてみたが、翌朝はサンドウィッチマンの伊達が味噌汁をよそってくれるというしょーもない夢で目が醒めた。単純に正月のお笑い番組を見すぎたせいだと思う。







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