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のぼみ~日記2016

2016/11/15


鹿沼の彫刻屋台 ついに写真集が完成

鹿沼の屋台祭りが那須烏山の「山上げ」などと共に、ユネスコ無形文化遺産に登録されることが決定的になった。
彫刻屋台の写真集は数が多くて編集が大変だし、いい写真もまだ溜まりきっていないので、ゆっくり時間をかけて作るつもりだったのだが、急遽、今の段階で作れるものを作っておこうと思い、着手したのが11月4日のこと。13日の夕方に一応完成して、オンデマンド印刷に出したら、なんと2日で刷り上がって届いたのでびっくり。
今日の午前中に届くということは月曜日の午前中に入稿したファイルを受け取った業者がその日の夕方までに印刷・製本を終えてクロネコに出したということだ。すごいな。

彫刻屋台はきれいに写真を撮ることが極めて難しい。
普段は各地区の収蔵庫の中に入っていて見ることもできないし、祭りで出てきたときは動いているし人もワサワサ群がっているから、屋台だけを撮るのはほとんど不可能。
最初に祭りを見に行ったのは2012年の秋だったが、そのときはどうやったらいい写真が撮れるのかよく分からなかった。
祭りの写真ということで、屋台より人を撮っていたかもしれない。みんないい表情をしていて、いい写真がいっぱいあるが、いくらお祭りの中とはいえ、人が写っている写真をWEBに載せるといろいろ問題になりがちな昨今。
翌年は屋台の彫刻に的を絞った撮り方に変更したが、使ったカメラがイマイチで、きれいに撮れなかった。ドピーカンだったのもよくなかった。明暗がありすぎると彫刻の細部が分からなくなる。

そんなこんなで、今手持ちの写真だけで一冊編集するのはものすごく大変だった。
写真は何万枚もある。そこからいいものを選ぶのがまず大変。しかも、どの写真がどの屋台なのか、同定が困難。飾り金具の紋章で判別したり、一緒に写っている人の半纏で識別したり……。それでも細部のアップ写真はどの屋台のものだか分からないのがいっぱいあって、ファイルのタイムスタンプも使って絞り込む。
使ったカメラはSonyのα300というまだCCD時代のカメラにタムロンのズボラズーム。これはもっぱら助手さんが担当。僕はペンタックスの、これまたCCD時代の初期モデルK100D+ズボラレンズ、SonyのNEX-5R+50mm、フジのX-S1、後になってオリンパスのStylus1など。
このうち、K100Dで撮った数千枚がカメラの内部で記録エラーを起こして全部パーになってしまったのが痛かった。
K100Dそのものは悪いカメラではないのだが、初期のモデルだけに、大容量メモリカードを使うように設計されていないようで、いっぺんに1000枚を超えて撮ったりすると突然データが壊れることがある。
また、X-S1は超望遠が効くのはいいのだが、撮像素子が小さすぎて写真集に使うにはちょっと……という画質になるのが多かった。
やはり最低でもAPS-Cサイズは必要だと痛感した次第。かといってフルサイズモデルは持っていないし……。

しかし、Photoshopを駆使して編集した甲斐あって、写真集は自分で思っていたよりよい出来に仕上がったと思う。写真はみんなきれい。狛犬よりは分かりやすいんだね。

今回もB6判 これがコスト的にいちばん有利なので



あとがきの一部↑



表紙と裏表紙↑



さて、ここからはクイズ。どの屋台でしょう? 「屋台通」の人でも難しいかも



これは飾り金具の紋章で判別できた例



毎年祭りに出ている地元の人でも分からないかもしれないなあ

彫刻屋台は「庶民の文化」という点で、狛犬と同じ愛を感じる。権力者が奢侈禁止令を出しても、「じゃあ、色をつけずに白木で彫れば文句はないだろ」と、今度は白木彫刻でものすごいものを作り始める。
貧しい庶民から大金を集めるのは難しいから、職人たちも金儲けではなく「心意気」で彫ったはずだ。そういう目で見るからか、東照宮の彩色彫刻群よりも生き生きして見える。
128ページの写真集を10日で作るには、毎日やっても1日十数ページ作ったことになる。ずいぶん根詰めたなあ。おつかれーしょ~ん>自分

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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
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第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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