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のぼみ~日記2016

2016/06/17

EL&Pのライブをたまたま見る


CSをザッピングしていたらたまたまELPのロンドンライブをやっていたので、途中からだが録画しておいたのを今見ている



パーマーも、細身の筋肉美を誇っていたけれど、ずいぶん厚みが出たのだね



CS&Nと同じ変身ぶり



ところでエマーソンは自殺したというニュースを読んだ記憶があるのだが……


キース・エマーソンの自殺は何年も前のことかと思ったら、つい先日のことだった。
病気で指が動かなくなり、日本公演を目前に、満足のいく演奏ができそうもないと苦悩しての拳銃自殺、と見られているそうだ。
このロンドン公演(2010年7月25日)を見ても、全盛期のエマーソンに比べると苦しそうな演奏ぶりが見て取れるが、それでガッカリするというレベルではない。
エマーソンの完全主義というか美学というか、歳とともに下手になる、あるいは肉体が言うことを聞かない状態で音楽をやることは耐えられなかったのだろう。

人はいつまでトップレベルで演奏できるのか

死ぬ直前まで演奏レベルが下がらなかったプレイヤーはいる。中でも僕がいちばん尊敬するのはステファン・グラッペリ。
90近くまで生きて、まともに立って歩けなくなるほど肉体が衰えても、ヴァイオリンやピアノの腕前はものすごかった。
彼の経歴を読むと、ますます尊敬せざるをえない。
3歳で母親が死に、父は徴兵されてステファンを孤児院に預けた。
復員した父親は、ガリガリに痩せた息子の姿を見てショックを受け、すぐに孤児院から引き取ってモンマルトルの安アパートで生活を始める。
息子が夢中になっていたヴァイオリンを買い与えるのも難しく、ようやくイタリア人の靴屋から安く譲り受けて与えると、あとは教則本を図書館から借りてきて独学。
それでも14歳でプロデビュー。仕事の内容は無声映画のBGMをつけるという映画館専属オーケストラ。
……すごいなあ。

僕はグラッペリの音楽が特に好きというわけではないけれど、ミュージシャンとしての生き様は感嘆せざるをえない。
37歳で一念発起?して吉原センセについてギターをドレミファから学び始めたとき、習いたてのジャズのテンションコード(13thとか11thとか4度重ねとか)を駆使して作った最初の曲のタイトルが『ステファン』。
レッスンのときにこれを持っていったら、吉原センセは「ドレミファの運指もろくにできないのになんだこの生徒は?」と、半信半疑の表情ながらもちゃんとつき合ってくれた。そこが彼のすごいところ。
今でも、KAMUNAのレパートリーでは最も難しい曲。
グラッペリのように、死ぬまでこの曲が弾けるくらいの技術は維持しよう、という気持ちもあったのだけれど、初心はすぐに薄れてしまう。

死ぬまでに『ステファン』を人前で披露できるチャンスはあるかしら。
ひとりでは絶対に演奏できない曲だからなあ。
日光でこれ(↓)を一緒に弾いてくれるキーボード or ギター募集中。


2011年夏 最後の上智コンサートのオープニング 『無言歌』~『ステファン』








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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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