風の心

『あなたの音感は何型か？』を書いた1998年よりさらに20年も前に書いた曲──『風の心』。
ふっと力が抜けたようなときに書いたんだったかなあ……4トラックのテープレコーダーにデモを一応録音して、そのままにしてあった。
ステージで歌ったこともなかったように思う。
歌わなかったいちばんの理由は、歌詞がこっぱずかしいから。
これとか、『セピア色の恋』とか『レイニイグラジュエイション』とか、若書きの歌詞がついていると、メロディがよくても、なかなか自分で歌う気持ちになれない。
ほっとするメロディなので、KAMUNAのアルバムには入れた。吉原センセと生ギターのデュオで。あのときもConde Hermanosを使ったんだっけかなあ。忘れちゃった。

ただ、こういう歌は、恥ずかしい歌詞だからといって書き換えてしまうと、なんか曲そのものの命が奪われるようなところがある。だから、ますますしまい込んだままになる。

今回は、ほんの少しだけ、へんてこな部分を書き換えて、弾き語りバージョンであっさり録音してみた。

ドンカマ（リズムガイド）も使っていない。後から何かを足すつもりがなかったので、完全にギターだけ。
感想のところで急に速くなるのが分かるけれど、それもそのまま。揺らぎが気持ちよくミックスできれば成功。

……でも、結局、録音してから何日も放置してしまった。
聴いてみて、なんだかな～……と。

前日、一日雨だったので、そういう日こそしっかり録音し直して、動画もつけて……とか思ったのだが、考えただけで気力が抜けてしまい、なんにもできなかった。
まあ、そんな日があってもいい。

で、今日は晴れたし、気温も上がったし、レオも散歩を待っているだろうということで、いつもより早めに散歩に出て、「風」をテーマにちょこちょこ動画を撮って、夕方から一気に作業して、なんとかまとめてみたのがこれ↑

ちなみに、相対音感移動ド型の僕は、このメロディは「ミミミミミミミー　ミードドドラドー……」だ。

コンデ兄弟が作ったフラメンコギターをこんな風にふにゃふにゃ弾いている人は、世界中であんまりいないだろうな。でも、いい音だなあ、さすがに。

弾き語りの「Singing Soda」シリーズも、これで3曲入った。⇒こちら