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のぼみ~日記2016

2016/01/22


駄菓子の逆襲?




ミニヨンに髪切りにいった。去年の10月以来。このペースなら年4回で済むのかな。
帰りにさがみやでお菓子と白ごまと豆腐を買ってきてと言われていたので、すぐそばのさがみやへ。
豆腐は指定のやつが売り切れていた。みんなおいしいものはよく知っているのね。 ちなみに「相模屋」という豆腐屋の二個パックになっているやつ

お菓子は……最近、スーパーに行っても、お菓子って買う気がしない。特にビスケットっぽいやつとかパンっぽいものは、まずいし、無理に食べると気持ちが悪くなる。
裏を見ると添加物だらけ。ショートニングだのマーガリンだのってのがまっ先に書いてある。
で、買うものないなあ……と見て回っていると、駄菓子類が目に入った。昔は、そんなもの身体に悪いからやめなさい、って母親に言われたものだが、裏を見ると……なんか、今は逆で、大手の製菓会社より、こうした弱小メーカーのもののほうがシンプルなお菓子を作っているんじゃないかしら、と思えてきた。
というわけで、駄菓子類の詰め合わせを買ってみた。
一個11円とか、そういうやつばっかり。
食べてみると、うまい! ってことはないけれど、気持ち悪くなったりはしない。口寂しいときにはこういうもので十分かもしれない。
何かお菓子を買わなくちゃいけないときは、これからは駄菓子っていう選択肢もありだな、と思った次第。



どの駄菓子も、原材料名に変なモノは書いてなかった。大手メーカーのお菓子のほうが添加物だらけだ。昔とは逆?



これは大手・日清の「妖怪ウォッチ」ラーメン。中身は完全にカップヌードルだった


2016/01/23

中綴じか平綴じかの悩み

昨年末から始めたオンデマンド出版は、とにかく未経験のことが多くて、想定外の事態が起きる。
コツを掴んで、うまくやっていけば十分に面白いことができると思うのだが、なかなか難しい。
最も難しいのは、カラー図版が想像以上に暗くなってしまうことだ。
PDFではきれいに見えていても、いざできあがってみると、ギョッとするほど濃く、暗くなっている。
これは普通のオフセット印刷はインクを使うのに対して、1冊ずつ作るオンデマンド印刷はカラーコピー機を使うので、インクではなくトナーである、ということに起因している。
それは分かっているので、相当明るめに調整して出すのだが、想定以上に暗くなってくるのでガックリくる。
色の階調もインクのようにはいかず、単調になる。結局、暗くなるのを見越して、白飛びするくらい、普通ならありえないくらい明るく調整して入稿するしかない。
作るたびに微妙に色味や濃淡が違うというバラツキの問題もある。オフセット印刷ではほとんど分からないような差異が、コピー機だと一目で違うと分かるくらいに違ってくることがあるので怖い。
2冊同時に頼んで同時に届いた本が、微妙に色合い、濃淡が違ったりしている。
裁断もごく稀にだが、微妙にずれていることがある。
そういう弱点があるものだということは、やっていくうちに分かってきた。どのようなできになっているのか確認できないままお客様の元に届くわけで……かなり怖い。

コスト計算での悩みの一つは、平綴じにするか中綴じ(ホチキス留め)にするか。
中綴じは「本」という感じではなく、冊子、スーパーに置いてあるフリーペーパーみたいな安っぽい印象が免れない。しかし、平綴じより120円とか、130円とか、そのくらい安くできる。売値が600円か480円か、というのはかなり違う。
50ページを超えるものなら平綴じにしかできないから悩む必要もないのだが……。

今回作った『奇跡の「フクシマ」──「今」がある幸運はこうして生まれた』は、悩んだまま、両方のバージョンを選べるようにしてある。本体価格が580円と690円に設定したので、110円違う。この100円ちょっとをどう受け止めるか……。

実際に並べてみると、確かに質感は違う。平とじのほうが「本」の体裁をとっているからいいのはあたりまえだけれど、中綴じのほうが読みづらいとか持ち運びにくいとか、そういうことではない。中身は使っている紙も含めてまったく同じなのだ。表紙の厚みと綴じ方が違うだけ。それだけで110円の違いになってしまうことが悩ましい。
あとは送料がどうしてもかさむということ。送料があまりに高いのはいかがなものかと思うので、送料に関してはむしろ原価割れで設定している。148円かかっているところを100円にしたり108円にしたり……と。その分、本体価格の設定が厳しくなる。

こういう優柔不断な性格だから、企業経営とか商売には向いていないんだなあ……。

それでも、1冊単位で本が製本され、数日で届くというのは、かつてなら考えられないことだった。オンデマンド出版文化というものがこれから広がっていくのは間違いないように思うが……さて、どうなのかな。
自分で価値を判断せず、メディアや噂や他人の評判や売り上げの数字で価値を判断する人のほうが圧倒的に多いから、「数」の価値観に負けてしまう、あるいは誘惑されてしまううちは、なかなか難しいだろうなあ。
これは受け手だけじゃなくて、作り手にもまったく同じことが言えるわけで、どこまで強い気持ちを持ち続けられるか……だな。

並べてみたところ。ぱっと見は違いはないように見える



背を見るとこれだけ違う。40ページを中綴じにすると膨らむので、中綴じのほうが厚く見える



開いてみたところ。ホチキスが見えちゃった時点で白ける人が多い……だろうか?
この程度(40ページ)ならどちらでもいいなあ、というのが率直な感想。むしろ、開きやすくて読みやすいのは中綴じのほうかもしれない。
そもそもうちで作っている本は、物理的な存在感や質感という点からしたら高く感じる。あくまでも内容に価値を見出してくれる人向け。
だから、本当なら平綴じだろうが中綴じだろうが関係ない。内容が同じなら安いほうがいい……と思う人が多いかもしれないが、購入層は圧倒的に年輩のかたがた。年輩のかたは電子書籍には抵抗がある。紙の本じゃなきゃ読む気がしないという人が多い。
ということは、平綴じじゃなくちゃ、あるいはハードカバーじゃなきゃかっこわるい、という感覚はなかなか捨てられないのではないか……。
作る側としても、そのへんがジレンマだ。

紙の本の価値とはなんなのか?
本箱に飾っておくものじゃなくて、鞄にひょいっと入れて、どこにでも持ち歩けるものがいい、という価値観になれば、オンデマンド出版はもっと伸びるのかもしれない。

いずれにしても、まだまだ悩みは続きそうだ。



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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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