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のぼみ~日記 2015

2015/12/30


スタッフでミニ送別会


みんなで行川庵へ

大成功の上映会から一夜明け、Toko&Erik夫妻と北沢さんは午後一で東京へ。夫妻は明日31日の飛行機でアメリカへ戻る。
一日早い年越し蕎麦をみんなで食べて別れを惜しんだ。

5人で8合盛りにした。ちょうどよかった



Erikは前回の来日で蕎麦を食うチャンスがなかったそうで、ようやく蕎麦との遭遇



蕎麦を食った後は庭園を案内






3か所での上映会がすべて成功に終わったことで、じわっと満足しているであろう二人



家に戻り、かわず庵の庭を軽く点検。ここ2、3日は冷え込んだから、池も凍りついている。

この氷の下でメダカたちが冬眠している



方舟は一見凍っていないように見えるが……



きれいに凍っているので透き通っているだけだった



2015/12/31

あっというまに大晦日……なのだが、なんだかまったく年越し感がない。
押し迫った29日に上映会があって、その準備などに追われていたし、その直前には『狛犬ガイドブックVol.1』の制作と発送作業で毎日ばたついていた。
しかし、「年越し感」が持てないという人は他にもいっぱいいるようだ。
生活が追い込まれていてゆったり時間を過ごせない、ということもあると思う。

夕方、そろそろ売れ残ったおせちとかが半額になっているかなと思って近所(といっても5km離れている)スーパーに行ったら、駐車場が満車。そんなの初めての経験。この時間ともなればどこの家も正月の準備はすっかり済んでいて、さっさと家にこもって紅白が始まるのを待っている……というのが日本の大晦日のはずなのに、どうしたんだろう。ぎりぎりまで仕事に追われていたのだろうか。
ちなみに、そのスーパーは安いものを置いてあるのだけれど、その後、ちょっと高級志向のスーパーと、普通のスーパーに回ってみたら客が少なくて、割引きもほとんどしていなかった。
こうしてスーパーを3軒回ってみて、正月商品の売れ残り方が結構すごいなと感じた。 世の中がとっても不景気で、「普通の人たち」が金を使えなくなっている年末なんだと実感する。
そういえば、昨日行った蕎麦屋でも、店員が「今年は客が少ない」とぼやいていた。

な~にがアベノミクスだよ。

で、また最初の安いスーパーに戻って、半額になっている刺身と煮物セットと蒲鉾を買う。
そろそろ客も少なくなってきて、おせち料理が並んでいたコーナーも隙間ができて、店員さんが商品を移動させていた。おせち料理セット半額を見ていたら「どうですか?」と勧められたが、おせち料理って好きじゃないのよね。伊達巻きとか数の子とか栗きんとんとか黒豆とか、子供のときからずっと、おいしいと思って食べたことがないのだ。
でもそれは、スーパーで売っているできあいのおせち料理しか食べてこなかったからかもしれない。世の中にはおいしいおせちもあるはずだ。そういうものは一生食べないままなのかなあ。

夜の11時前に、『狛犬ガイドブックVol.1』と『神の鑿』のご注文が入っていて、発送しないまま年越しはもやもやするので、クリックポストにして郵便局のポストへ。
車が走っていない夜の田舎道を走って……。小雨でフロントガラスがうっすら濡れていた。大晦日という感じがない。
普段は配達の人に持っていってもらうのだけれど、明日は元日で年賀状配りで大変だろうし、煩わせたら悪いなあと思って。クロネコも、元日から1通2通のDM便の集荷で煩わせたら悪いなあ……と。だから、料金が倍でもクリックポストにしてみた。

それにしても、今年ほど「年越し」感がない大晦日は初めてかもしれないなあ。

身内のことで、怒ったり嘆いたり、そんな電話でのやりとりをした後で、アホなお笑い番組を見ているうちに、知らないうちに年が変わっていた。
『行く年来る年』を見なかったと、かみさんは嘆いていたけれど、なんだかもうNHKの番組そのものに現実感がなくて……。
NHKのニュースを見なくなって久しい。情報はテレビからは得られない時代になってしまった。
テレビには娯楽を提供する装置としてしか関われない。それも、こちらでよく選び取っての上で。

テレビもインターネットも、支配者層にしてみれば大衆を支配しやすく手懐け、コントロールするための道具なのだろうが、それを承知の上で、こちらもうまく利用するところだけ利用するしかない。
いちいち腹を立てたり落ち込んだりしていてもしょうがない。時代の流れや世相は変えられない。その中で生きていくしかない。
呑み込まれて自分を失わないようにしながら。

そういう意味では、年越し感を感じないまま年を越したのはいいことかもしれない。to be continued ってことで。
人生の残り時間を考えたら、毎日が勝負だし、勝負だと言いながらも、ゆったり生きないと息絶えてしまいそうだ。

年越し感がないのは、やりたいこと、やるべきことがいっぱい目の前に見えているからでもある。あれをやろう、でもまあ、来年でいいか……という感じのまま時間が経っていくので、ここが年越しのラインという認識があまりないわけだ。
というわけで、2016年も身体さえ壊さなければ、そこそこ楽しみながら生きられる気がする。

諦めず、じわじわ生きましょうね。
そういうエネルギーが集まって、初めて世の中が動いていくんだから……さ。

というわけで、のぼみ~日記2015はこれにて最終回。
今年は合計315ページ、写真は約5000枚。
去年はもっと多かったような気がしたのだが、確かめてみたら251ページ、写真は3900枚くらいだった。
年々肥大化するWEB日記。さてさて2016年版はどうなることか。







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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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