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のぼみ~日記 2015

2015/09/02

久々のブヴロン


久々に晴れた。
このところずっと雨で散歩ができなかったので、何か理由をつけて長い距離を走ろうと思い、ブヴロンのパン小屋まで行ってみた。
途中の田圃の景色、早いところはもうだいぶ稲穂が首を垂れている。
案山子が並ぶ場所にも、今年版の案山子が登場していた。

今年の言葉は「えがおきぼう」



日光仮面もいる。このキャラ、他のゆるキャラと「ゆるさ」の方向性がちょっと違う。そのズレかたは嫌いじゃない。

これはなんのキャラだかよく分からない。鹿??



大沢地区の田んぼ



すっかり穂が垂れている



2015/09/03

オタマ最終組



それにしても今年の夏は異常だ。8月前半までは猛暑が続き、後半は一転して雨ばかりで冷夏。
かわず庵のオタマ最終組はどうなったか?
今年はヘビの登場が少なくて、ヘビに食われたオタマは少ないようだが、どうも発育が悪い気がする。
久々に晴れたので、蚊にさされながらじっくり池の様子を見ていた。
ツッチーが元気そうなのはいいのだが、オタマがなんか元気がないような……。

1匹掬い上げてみた。変態途中だとしても、こんなのありかなあ?



これから右の前脚がぴょんと出て、それから左の前脚も出て……というのならOKなのだが

この子は左前脚が出てきていない。奇形なのだろうか?



これから出てくるならいいのだが……元気もない



ざるの縁から外の世界をじっと見ている。これが最初で最後の「陸の風景」になんてならないことを祈る




変だなあ……みんなちゃんとカエルになっているんだろうか?
引き上げようとしたら、草むらが一瞬動いた。
撮れたのは裏側から脚だけ。でも、この子は元気にカエルになったわけで、他のもみんな、あっという間に変態して、あっという間に池から遠くへ去って行っただけなのかもしれない。

アカガエル科に比べるとアオガエル科のカエルは変態後に水場のそばに留まらず、さっさとどこかに隠れてしまう。
サトアカ、ヤマアカも、変態直後は池の周りをピョコピョコしているので確認しやすいが、すぐにどこか遠くへ行ってしまう。まるで、池のそばにいると危険だと思い込んでいるかのように。
まったく警戒心のないのはトウキョウダルマガエルで、チビもでかいやつも人間が目の前にいても平気。
ツチガエルも逃げないが、ツッチーの場合は動くと危ないと心得ているので動かない、という感じだ。踏まれそうな距離になって初めてパッと逃げる。逃げるときは素早い。
サトアオ(シュレーゲルアオガエル)やモリアオは普段どこにいるのか、不思議だ。卵は確認できてもカエルはなかなか見ることができない。
そのくせ、たまに家の壁なんかに平気で張り付いていたりする。そういうときは近づいても逃げない。

今日のオマケ 「米国は戦争しなければ国を維持できない」

日刊ゲンダイ8月31日に 作家・池澤夏樹氏が危惧「筋交いがない日本という家は潰れる」というインタビュー記事が出ている。
「3.11の東日本大震災をきっかけに日本という国、日本人に大きな関心が湧いてきた」と語る池澤氏。例によって特に印象的だった部分を抜き出してみたい。
インタビュー記事なので、まとめるにあたって「ですます」を一部省略した。
日本は島国で、異民族支配を知らないで済んできた。そのせいで、少しトロいというか外交下手のところもある。自分たちが起こした戦争ですら、自然災害のように早く忘れてしまう。


日本は戦争は上手ではない。外で勝ったのは日清戦争だけ。日露は事実上、引き分け。
(略)
日本は大国意識を持たないほうが幸せ。(略)ある時期までは植民地にされる恐怖から富国強兵を目指したが、その後、次の目標がなくなってしまった。それでおかしなことを始めていく。東大教授の加藤陽子さんが毎日新聞で、南満州鉄道の利益は5000万円ぐらいだったが、平和を選んでいたら日中貿易は10億円の利益が出たはずという分析を紹介し、当時の日本には実利の視点が欠けていたと語っていた。

結局、全部が米国。基地問題、安保法案、原発の後ろにも米国がいる。(略)
日本は地位協定の改定を申し入れない。ドイツも韓国も地位協定を変えているのに、日本はしない。(略)
(米国は)戦後、しなかったことがないくらいに戦争をしている。戦争しなければ国を維持できない。ここがヨーロッパの国と違うところ。

企業が儲かれば庶民にも恩恵が行くというトリクルダウン説は、「悲しい流しそうめん」。下流の方でいくら待っていても何も流れてこない。
沖縄は「後ろ手で縛られた回転ずし」。目の前を富のようなものが流れていくけど、沖縄の人は手を出せない。
結局、この国は主権在民ではなく、主権在企業。すべては企業のお金の尺度になって、企業が栄えて、国はどんどん劣化していく。人間にとって幸福とは何かを、頭から考え直さなければいけない。


最近、今まで「リベラル」を売りにしていたような有名人が次々にトーンダウンしている中、池澤氏の舌鋒は鈍らない。
「アメリカは戦争しなければ国を維持できない国」だという指摘は、その通りかもしれない。
そのアメリカを「絶対の同盟国」だとする日本は、「戦争しなければ国を維持できない国」にとことんついていきますと言っているわけだ。
国家としての日本は、アメリカに絶対服従することを問答無用の原則と考えるのか、なんとか駆け引きをし続けて、ぎりぎりの実利を守ろうとするのか。
戦後の政治家の中には、後者のタイプもいた。絶対的な強国アメリカに対して面従腹背。田中角栄などはその代表だろう。
しかし、その「ぎりぎり」の線引きが難しい。少しでも踏み越えると消されてしまう。
現政権は後者の精神も技術も持っていないだけでなく、根本的なところで勘違いをしている。
戦後最悪の独裁者に対して党総裁の対抗馬も出ない今の自民党には何も期待できない。
自民党はもはや「保守政党」ではない。この重大な変化に気づかない国民……。

こういう時代、社会の中であと10年をどう生き抜くか……が、僕の課題だが、若い人たちはもっともっと厳しい課題に直面している。

若者よ、まずは歴史を学ぼう。哲学を学ぼう。答えはその先にしかない。




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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言。
複数の中学校・高校が入試問題(国語長文読解)に採用。大人にこそ読んでほしい!

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
ニュースでは語られないフクシマの真実を、原発25kmの自宅からの目で収集・発信。驚愕の事実、メディアが語ろうとしない現実的提言が満載。

第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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