のぼみ~日記 2015

2015/01/23

あとは暖かくなってから

ようやく終わった……と、寝ていたら、朝9時過ぎにクロネコに起こされた。なんでまた今日に限ってこんなに早いのよ。
服もろくに着られないまま玄関に出たので「積んで置いて」と指示してまた蒲団に潜り込む。身体が冷え切ってしまったので、運び込むのは後で。


2015/01/26


直売所に野菜を買いに行った帰り。なんとなく日光線


80代に入ってますますいい音を出すナベサダには敬服するしかない

2015/01/27


いっちょまえに椅子を与えられている……

2015/01/27

「原発事故 国家はどう補償したのか」


録画してあった 「原発事故 国家はどう補償したのか~チェルノブイリ法23年の軌跡~|ETV特集」 をようやく見た。
内容のダイジェストが ⇒ここ にある。
見てまっ先に思ったのは、ウクライナ政府やウクライナの議員たちってすごいな、ということ。
彼らは大変な議論や調査を重ねた上に、年間1mSvの地域にいる住民にも移住の権利を与えて援助する、という「チェルノブイリ法」を制定した。
その他もろもろの補償を完全に実施すると国家予算の4割にあたるのだという。
内戦状態の今でもその法律は生きていて、「賠償が不十分だ」と訴えればほぼすべて裁判所が認めてくれるが、ない袖は振れぬで、実際には国家予算の5%分の補償しか行えていないという。(それでも国家予算の5%がチェルノブイリ事故の賠償に消える国なのだ)
実行が難しくなったとはいえ、基本的に「あの事故と被害に関しては国が100%責任を負わなければならない。住民にはなんの落ち度もない。被曝が原因で起きるかもしれない健康被害の可能性は最大限に認めて補償しなければならない」という基本方針を打ち出したことが、日本とはまったく違う。
日本政府はまず何はなくとも、「国が進めた原子力政策は間違いでした。あまりにも安直、傲慢、杜撰でした。お詫びします」と、謝罪するところからスタートしなければならない。それをしないどころか、説教強盗のようなことをしている。
「過酷事故は絶対に起こりえない」などという非科学的なことを言い続けた挙げ句に、実際に起きてしまったらば今度は「(低線量被曝による健康被害は)科学的に実証できない」なんて後出しジャンケンのようなことを言っている日本の為政者、官僚、御用学者たち。
科学的にどうのこうのと言う前に、自分たちが決めたルールをさっさと破っていいのか、そのために嘘をついていいのか、情報を隠していいのか、という話なのだがなあ。


同じことを日本政府にも言ってほしい



ついでに⇒これも読んでおきたい。
上の番組にもちょこっと登場している↑南相馬市議会議員・大山弘一氏のブログ。
このブログに書かれていることのいくつかをまとめてみた。↓

https://mak55.exblog.jp/21041672/ より、内容をまとめ)

ウクライナの「チェルノブイリ法」と同じ基準で賠償を始めたら、日本の財政はどうなるのだろう。「内部被曝分も含めて」年間1ミリシーベルト被曝する地域に賠償……ということにでもなれば、関東東北の大部分が入ってしまうだろう。
上記の大山氏のブログで「線量計の数値が未だ揺れ動くのはフクシマだけです」という記述に、! って思った。
彼は線量計を持って訪問先のウクライナを移動して、こういう感想を持ったのだろう。
つまり、ウクライナでは高い場所は高い、低い場所は低い、と、すでに落ち着いている。放射性物質が付着した地表の状態が落ち着いている、ということなのだろう。
しかし、福島周辺を移動すると、線量計の数値は乱高下する。これは僕自身今も経験していること。突然上がったりする。
これは、福島周辺では放射性物質が浮遊したり移動したりしている、ということではないのか?
除染作業員の内部被曝が特に心配だ。毎日、埃を吸い込みながら作業しているのだから。

今になっても、線量の高い土地で取った土を田畑に撒いたとか、1Fの現場で飛散防止剤をケチって再汚染を引き起こしたなんてニュースが飛び交う。
高線量土砂が伊達市の農地に 県確認せず放置

 福島第1原発事故の除染用などだとして、福島県内の25カ所で土砂が違法に採取された問題で、伊達市の現場の一つで違法採取をした業者が、県の聞き取り調査に対し、「放射線量の高い土砂を周辺の農地にかぶせた」と説明していたことが23日、分かった。県は土砂の線量を確認せず、農業担当部署などにも報告していなかった。
 県によると、違法採取が見つかったのは伊達市の畑で、面積は2000~3000平方メートル。畑は原発事故で汚染されたため、業者が地権者から外部被ばく防止などのために土砂採取を依頼され、採石法に違反した状態で2011年10月ごろから採取し始めた。
 業者は採取した土砂が高線量だったため、除染用土砂には不向きだと判断。違法操業発覚後の14年7月、使途について県に「採取場所付近の農地の客土として使用した」と語ったという。
 農地に用いる土砂の放射性物質濃度は国の基準で1キログラム当たり400ベクレル以下とされている。業者の説明を聞いた県の採石法担当部署は採取中止などを指導しただけで、線量については調べなかった。農業や除染の担当部署にも通報していない。
 業者から聞き取りをした県北地方振興局は「あくまで採石法に基づく調査であり、決められた報告は県本庁の採石法担当課にしている」と釈明している。
河北新報 2015年1月24日

東電、推奨より10倍希釈 福島第一、粉じん飛散防止剤

 福島第一原発のがれき撤去作業中に、放射性物質を含んだ粉じんが飛ばないようにする飛散防止剤をメーカーの推奨する濃度より10倍以上に薄め、散布回数も大幅に減らすよう東京電力が指示していたことが分かった。指示は2013年夏まで約1年間続いた。原子力規制庁は「この結果、飛散防止効果が落ち、昨夏に放射性物質の飛散が起きたとみられる。安全な使い方をしなければならない」などとして東電に行政指導した。

 問題となっているのは2013年夏のがれき撤去作業。飛散防止剤のメーカーによると、防止剤は数時間が経過すると固化するアルカリ性の液体で、主にアスベスト飛散防止に用いられている。除去作業中は原液か、水で10倍まで希釈したものを毎日散布し続けることを推奨しており、大気汚染防止法でも、アスベストの除去の際には薬剤で湿らせながら作業するよう定められている。だが、東電によると、当初は防止剤を4号機の作業で原液や10倍希釈で作業前日と直前に使っていたが、12年8月からの3号機の作業では100倍に希釈し、回数を数日から数週間ごとに減らすよう指示した。飛散問題が起きた13年夏当時は3号機には6月中旬と8月13日の計2回、散布しただけだった。

 メーカーの担当者は「100倍希釈では水と同程度の効果しかない。さらに、粉じんを防止剤で湿らせている間に作業するのが原則なのに、数日以上も放置すれば飛散するのは当然だ」としている。
実際、8月12日と19日の作業中には放射性物質が飛散して放射能濃度が高くなって構内の警報がなり、作業員計12人に汚染が確認された。19日の放射性物質の放出量は規制庁試算でふだんの6700倍だった。東電は「飛散防止剤の散布不足のために起きた」としている。うち1度は3キロ先で空間線量が上昇しており、東電は「飛散の影響である可能性がある」としている。(以下略)
朝日新聞 2014年12月31日 青木美希)
これって完全に「テロ」でしょ。なぜもっとしっかり報じない。きっちり処罰しない。
飛散防止剤をケチって再汚染させたニュースは大晦日の記事。世の中が新年を迎える準備に入ってまったりしているときにちょろっと出したところで、誰も気づかない。
しかも、その犯人(指示した責任者)ははっきり分かっているはずなのに、名前も出なければ、処罰されたという話も聞かない。同じ人物が今でも東電の中で廃炉処理の指揮をとっているとしたら、とんでもない話だ。
もはや法治国家の体をなしていないとしか言いようがない。


三春町でカフェ「碧い月」をやっているオーナー・ゆきえさんから送られてきたケーキとクッキーとジャムとコーヒー豆。
相変わらず超美味。不愉快なニュース、怖いニュースで脳内が汚染されている日々なので、こういうものでほっと一息お茶の時間を持つことがとても大切。

福島は相変わらずというか、あらゆる面で混迷の度合を深めている。福島に行くたび、福島で暮らしている人たちの話を聴くたびに「うわぁ~、そんなことになっているのか」と驚くのだが、4年も経つと少しずつ麻痺してくるし、いちいち話題にしても煙たがられるだけだと分かっているので、あまり書かないようになってしまった。
除染のことや被害補償のことは特にぐちゃぐちゃ、どろどろだ。

やりきれないこと、腹立たしいことだらけだが、聴いたことはそのまま胸にしまってしまうことが多くなった。
きっと沖縄でも水俣でも広島でも、こうだったのだろうなと思う。
現場にいないと見えないことがいっぱいあることは確かだ。





のぼみ~日記は主にオリンパスのXZ-10とStylus1で撮っています
XZ-10はすでに生産終了。もうすぐ新品での購入が難しくなります


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のぼみ~日記の写真は主にオリンパスXZ-10で、他にオリンパスStylus1、ソニー NEX-5R+SONY 50mm/F1.8 OSSなどでも撮っています


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「福島問題」の本質とは何か?


『3.11後を生きるきみたちへ 福島からのメッセージ』(岩波ジュニア新書 240ページ)
『裸のフクシマ』以後、さらに混迷を深めていった福島から、若い世代へ向けての渾身の伝言

第1章 あの日何が起きたのか
第2章 日本は放射能汚染国家になった
第3章 壊されたコミュニティ
第4章 原子力の正体
第5章 放射能より怖いもの
第6章 エネルギー問題の嘘と真実
第7章 3・11後の日本を生きる

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裸のフクシマ  『裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす』(講談社 単行本352ページ)
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第1章 「いちエフ」では実際に何が起きていたのか?
第2章 国も住民も認めたくない放射能汚染の現実
第3章 「フクシマ丸裸作戦」が始まった
第4章 「奇跡の村」川内村の人間模様
第5章 裸のフクシマ
かなり長いあとがき 『マリアの父親』と鐸木三郎兵衛

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