2013/08/21

「若冲が来てくれました」ので会いに行きました


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3月から東北巡業?している『若冲が来てくれました プライスコレクション 江戸絵画の美と生命』展。仙台~盛岡……と回って、ようやく福島まで下りてきた。
日によって展示物の内容が入れ替わるので、スケジュール表をじっくり見た上で、8月20日から25日がベスト展示と判断。混み合う週末を避けて、20日~22日あたりにしようと思っていたが、天気予報も見た上で、入れ替え後初日の20日は避けて、21日に行くぞ~、と日曜日に決定。
一緒に墓参りもするので、暑いのでシャツの着替えまで持って、準備万端の上出発。

川内村の家に行くときはいつも矢吹ICで下りてそこからあぶくま高原道路で小野ICというルートだが、今回は東北道をそのまま北上。
入ったことがない(多分)阿武隈PA下り線で朝飯。

高速道路の飯って、概して、SAよりPAのほうが安くてうまいのよね。
助手さんは白河ラーメン650円、あたしは「肉玉丼」680円を注文。


白河ラーメン。これは下り線のあぶくまPAでは、川内村往復の帰りの定番


肉玉丼。生姜焼き定食より100円安い上に目玉焼きがついてきてなかなかお得
隣のラーメンコーナーまでトレイを持って横移動しておろしニンニクを追加


矢吹より北を走るのは久しぶり。全体的に下がったものの、やはり郡山は線量が高い


郡山ジャンクションに近づくにつれて見る見る数値が上がり、ついには警報音が鳴り始める


瞬間的にはこんなびっくりするような数値も表示される。一瞬だけどね



さて、美術館に到着。アホなナビのおかげでえらい遠回りさせられたが、もしかすると渋滞か所を避けて案内していたのかもしれない。
駐車場はほぼ満車。美術館側が満車なので図書館側に誘導された。しかし、待たずに停められてラッキー。
想像していたよりものすごく広い敷地で、立派な建物だ。
福島県にこんなお金あったの? というくらい立派。もしかして一部は原発マネーなのかなあ、なんて、今はどうしても考えがそっちに向く。


入り口はちょっと地味


内部はこんな感じ

展覧会はすばらしい内容だった。
若冲だけでなく、長沢芦雪、鈴木其一、酒井抱一 などの作品がどんっと集まっている。
鈴木其一もすごいが、やはり圧巻は若冲。
『鳥獣花木図屏風』の前では、涙が出てきた。こんなものがあるんだ、こんなものを創った人がいたんだという感動。
人間もまだまだ捨てたもんじゃないな。
よくぞ現代まで残っていてくれた。感謝。

それにしても、これだけのものがなぜアメリカ人の大富豪コレクターが買い集め始めるまでそれほど評価されていなかったのか。日本の美術界、大丈夫なのか?
「誰が描いたか、創ったかではなく、作品そのものの魅力で価値を決める」というあたりまえのことができない評論家、鑑定家、大御所たちがいっぱいいる。
日本人は概してまじめで「までい」だけれど、美へのセンスや自分の五感を信じて判断し、突き進む力が足りないのかなあ。

展示の最後にある「目玉」 『鳥獣花木図屏風』


売店でミニチュアが500円で売られている。2つ上の写真もその500円ミニ屏風


図録は2500円だが、過去の企画展の図録などが200円~500円で処分販売されているので、これも要チェック。これは500円だった


美術館で購入してきたもの



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ちなみに、鐸木家の曾曾爺さん、9代目鈴木三郎兵衛(鈴木西美)の肖像画(高橋由一・画)が県立美術館に所蔵されているはずなのだが、常設展示室にはなかった。まあ、ただのじいさまの絵だからねえ。↓

鈴木西美像 (高橋由一・画 福島県立美術館蔵)
ちなみに「西美」は俳号で、この曾曾爺さん(9代目・三郎兵衛)には男子がいなかったために、白石の金谷武功の次男・金谷正足を養子に迎えて家督を継がせた。
金谷正足は10代目三郎兵衛になって、姓を「鈴木」から「鐸木」に改めた。これが福島で生まれた鐸木姓のはじまり。
鐸木三郎兵衛というと、一般には10代目(最後の三郎兵衛)のことなのだが、その曾爺さんの墓は次のページで。


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