2013/06/05の3

オリンパス XZ-10 というカメラ(6) X-S1と比較


XZ-10
1/320 秒、F2.7、ISO 125、130mm相当でデジタルズーム×2倍


X-S1
1/220秒、F5.6、ISO 800、-1/3補整
同じ土俵のXF1ではなく、今度は超重量級のX-S1と比較してみた。ズーム比も違うし、撮像素子面積も違う。どのくらいの差が出るのか?
XZ-10でデジタルズームも使って実質260mmにして撮ったのが上の写真。超ロングズームのX-S1は当然その画角なら光学ズームで楽勝。ズーム位置としては真ん中あたりだ。で、比べると↑こんな感じ。

XF1と同じ2/3型1200万画素CMOSだし、同じフジフィルムだから、色味や解像感などはXF1に似ている。結果として、XF1と比較したときと同じ印象になった。

XZ-10


X-S1


XZ-10


X-S1


XZ-10


X-S1


XZ-10


X-S1


XZ-10


X-S1


XZ-10


X-S1

見事なまでに、XF1との比較と同じような結果・印象になった。
X-S1はズーム比を欲張っているため、レンズ性能などはXF1のほうがややバランスがとれていると思うのだが、こうして並べてみると、XF1と比較していたときよりXZ-10の明らかな勝ちと思える写真が多い。
特に白い花を撮ったときにははっきりしている。XZ-10の圧勝。
同じ1200万画素で、XZ-10は1/2.3型、X-S1は2/3型で、画素ピッチは2/3型のX-S1のほうが勝っているはずなのにこれだけ逆の結果が出るというのは、X-S1を責めるよりXZ-10を誉めたほうがいいのだろう。
XZ-10のレンズ性能のよさゆえ……と言えるだろうか。
あとはCMOSそのものの性能か。この新型1/2.3型 1200万画素というCMOSのほうが東芝製2/3型1200万画素CMOSよりよくできている、ということだろう。
ソニー製かなあ……。

もう少ししつこく並べてみる。

XZ-10


X-S1


XZ-10 光学ズームの望遠端(130mm相当)


上の写真をトリミング。さすがに汚くなる


X-S1


X-S1 トリミングで拡大 やはり汚くはなるが、さすがにデジタルズーム+トリミングよりはマシ

同じ画角ならXZ-10のほうがきれいに撮れるのであれば、X-S1のメリットは超望遠だけになってしまう。
上はそれをやってみたところ。どちらも光学ズームの望遠端で撮ったものと、それをさらにトリミングして原寸拡大してみたところ。
暗いターゲットなら、X-S1の超望遠光学ズームをもってしてもやはりくっきりとまではいかない。
むしろ、こうして比較すると、XZ-10の望遠端がかなり使えるじゃないかという印象が強くなった。
XZ-10は望遠端でもF2.7。X-S1は望遠端はF5.6、広角端でもF2.8だから、レンズの明るさが全然違う。

XZ-10 光学ズームの望遠端


それをさらにトリミングして原解像度で拡大
夕暮れであることを思えば、健闘していると言えそうか?
ちなみに肉眼では黒いシルエットにしか見えない状況で撮影


XZ-10 夕日をもろに撮影




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このページの写真はオリンパスXZ-10とフジフィルムXF1とX-S1で撮っています

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