奈佐原神社（鹿沼市奈佐原町）

日がだいぶ傾いている。周囲にはたくさん神社があるのだが、あまり欲を出さずに、確実に逸品がいると分かっている奈佐原神社へ。
裏からのアプローチで行ったので、正面からではなく、裏手から境内へ。行儀が悪いね。
だから、最初に目に入ったのは社殿裏のこんな末社群。ちゃんと屋根で保護されている。

ここには四対の狛犬がいた。そのすべてが江戸期。大変な神社だ。

裏から入ったので、まずは社殿前のこれから。

奉納者名は読めたのだが、年号が分からなかった。グーグーさんが2005年7月に行ったときは「安政？年」と読めたと記録しているので安政年間だろう。
ということは、安政年間の江戸タイプが二対、天保5年と6年の宝珠型が二対。天保年間には宝珠型だったのが、四半世紀後の安政年間にはもう宝珠型は消えている。やはり、その四半世紀の間に「諸職画鑑の狛犬はおかしいらしい」という訂正情報が伝わったのかもしれない。