2012/11/11

足尾銅山観光(承前)


坑道の展示物を見て、外へ。
坑道は約400年間にわたって掘り続けられ、総延長は1234km。東京から博多に達する距離だという。
資源を得るための労働、そこから派生する産業の規模の大きさを改めて考えさせられる。
こんな限定的なエリアに総延長1234kmというのも想像できない。
大変な労働で、塵肺などを煩い、短命。賃金はほとんど酒と博打に使ってしまうタイプの人夫が多かったという解説も。
現代にあてはめると……言わずもがなの……だなあ。とにかくいろいろ考えさせられる。

足尾といえば鉱毒公害の歴史教科書のような場所だが、展示物の中にはそれを正確に解説したものがなかった。企業の無責任体質がどれだけ放置され、致命的な環境破壊を続けていたか、材料と舞台を変え、日本中でこういうことは繰り返されていたのだなあと、今さらながら思いしらされるのだが、「銅山観光」の場ではほとんど語られないようだ。
地元の企業が出している公害であることは明らかなのに、そこで働く人、働いている人を客にしている人が多い町では、表だった抗議活動は起きない。声を上げていたのは一方的に被害を受けていた下流側の地域の人たち。
そういう構図、もううんざりだ。




トロッコ列車の発車場に歩いて戻ってくる。最初から歩いて入れれば、待たされずに済むのになあ


出口の外に通洞神社がある。狛犬と再会


ついでにかじか荘というのがあるなんとか渓谷に


紅葉の見頃は過ぎた感じ。でも、ここは穴場だな


大渋滞のいろは坂方面を避けて、こっちに来たほうが正解かもしれない


猿田彦神社に入っていく細い橋から下の川を見下ろす


狛犬はいたけれど


ごく普通の江戸タイプ。明治期






すぐ隣はキャンプ場



一時期は鉱毒公害で一木一草ない禿げ山だらけになっていたという


税金を注ぎ込んで植林し、その結果がこの風景なのだろうか。これももっと解説がほしいところ



かなり広範囲に鉱山事業の名残がある




火薬庫跡地。坑道を掘るための発破に使った火薬をここに保管していたそうだ↑↓





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