2012/05/06

LX3/LX5の縦横比変化 撮り比べ


ここ数年、ずっと一推しデジカメにしているパナソニックのLXシリーズだが、LX3/LX5は、レンズリングのところにアスペクト比(画像の縦横比)を選ぶスイッチがあって、4:3、3:2、16:9が選べる(LX5はさらに1:1というのもあるが、あまり意味がなさそうなので省略)。

仕様表を見ると、
4:3が  (3648×2736画素 =998万0928画素)
3:2が  (3776×2520画素 =951万5520画素)
16:9が  (3968×2232画素 =885万6576画素)

解説には、どの比率で撮っても広角側は最大24mm相当(35mmフィルム換算値)だとあるので、今までは深く考えずに、最大画素の4:3で撮って、あとはトリミングすればいいだろうと思っていた。
しかし、よ~~~く見てみると、横に使っている画素数がちょっとずつ違っている。
だから、正確には「どの比率でも24mm相当」というのはおかしいんじゃないか?
この仕様表通りなら、16:9で撮ったときがいちばん横が広がって写っているはずだ。

そこで、実際にやってみた。

4:3


3:2


16:9

こうなった。
田んぼの向こうの二階家をど真ん中にしてアスペクト比を変えて撮ったものだ。
画素数通り、4:3、3:2、16:9の順で横は広がっている。ほんの少しの差ではあるが……。
結局「どの比率でも広角端24mm相当」というのは、「およそ24mm相当」ということであって、実際にはちょっとずつ違うのだね。
4:3は昔のテレビ画面、3:2は35mmフィルムフルサイズ、16:9は今のテレビの主流であるワイド画面の比率。
整数比にしたいからこういう規格にしたのだろうが、その気になれば縦も横ももう少し広げた画角で撮れるんじゃないだろうか。
ちなみに、16:9のときの横が3968画素で、4:3のときの縦が2736画素で、これがそれぞれ最大だから、これを掛け合わせると 1085万6448画素になる。
LX3/5 のCCDは、総画素数1130万画素 有効画素数1010万画素となっている。
横3968で縦2736で撮れたとすれば、縦横比は3:2.07
正規?の3:2は、計算してみると 3:2.002
であれば、整数比にこだわらず、最大画素を使い切る 3:2.07モードというのを搭載しようと思えばできるのかもしれない。それだとどんな規格にも合わないから無理矢理切ってしまったのだろうが。

まあ、微妙な差なんだけどね。いちばん広い面積を写せる4:3モードで撮っておいて、後からトリミングすればいい、という考え方はそんなに間違ってはいないと思うのだが、横の情報量を重視したければ16:9に切り替えるというのは多少は意味があることなのだね。

で、残った謎は、「24mm相当」というのはどれのことなのか。どれで撮っても約24mm相当だと言いたいことは分かったが、ドンピシャに相当しているのはあるのか? そもそも違う規格なのだから、そこまで厳密に言えないということなのか?
35mmフィルムのアスペクト比は3:2だから、本来なら3:2モードが24mm相当であって、16:9はそれよりちょっとだけ広く、4:3モードだとちょっとだけ狭い、というあたりが正解なのだろうか?
同じ広角端24mmをうたっているSONYのWX1の仕様表を見ると、これはLXの4:3モードである 3648×2736と同じだった。
ついでにWX1でも同じ写真を撮ってみた。

SONY WX1の広角端で撮影


LX5の4:3モードで撮影

ピッタリ同じですね。
しかし、画角は同じだとして、画質はずいぶん違うなあ。今さらながら……LXの画質はよいわね。
で、昨日は「スーパームーン」とかで、月が地球に最接近してでかく、明るく見える夜だったという。
ここ、日光市では、おぼろ月だったが、1日経った今夜はピシャッと晴れて煌々と出ていた。
満月からちょっと欠けてはいるけれど、それでもものすごく明るい。普段は街灯もなく、まっ暗で周りは何も見えないのだが、月明かりだけで前の家の屋根が光って見える。
写真ではうまく撮れなかったけど↑

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