2012/04/05

  川内村に「一時帰宅」

強風と雪で2日延期していた川内村行き。ようやく風も収まってきたので決行。
この寒い冬の間、ほとんど動かしていなかったバネットは、あたりまえのように一発始動して走る。国産車、特に商用車ってすごい丈夫にできているのね。
朝食はネギラーメンと餃子。
どちらもイマイチ。

見た目はうまそうなのだが、なんだかなあだった


矢板あたりまではこんなものなのだが……


那須に近づくにつれてどんどん上がっていき……


走行中の車内でもこのくらいまで上がる。那須塩原あたり
一瞬、0.9とかになって警告音まで出た。外を見ると、田んぼで畦塗りしている


福島県へ入る。このへんは補償から外された白河市エリアだが、線量は決して低くない


昼ちょっと前に到着。
とりあえず家は無事。水もちゃんと出た。
この冬は異常な寒さで、あちこちの家でポンプが凍りついて壊れたり水道管が破裂したりしているので、どうかなあと思ったのだが、大丈夫だった。
メインの井戸は水中ポンプだから動いたけれど、もしかして、サブの沢水くみ上げポンプは壊れていたかもしれない。確認しなかった。
トイレの便器が割れるのも心配だったが(越後時代に一度経験した)、これも大丈夫だった。
X90はバッテリーが上がってエンジンかからず。予備の安いバッテリーに交換して動かす。
上がったバッテリーは充電したいが、今日中にとんぼ返りするので、諦める。

すぐに点検したのは池。
マツモ池、雨池、土手池、弁天池、すべて水は完全に抜けてはいなかった。で、この4つの池全部にアカガエルが産卵していた。
川内村でもう産卵しているのに日光市ではまったく卵が見つからない。ということは、基本的に日光市のうちの回りではアカガエルが棲息していないということなのかな。水たまりもほとんどないし、なによりも森がないからなあ。
川内村の自然がどれだけ貴重か、改めて知る。でも、この程度の林や水場は、昭和30年代、40年代には首都圏にもあたりまえにあったんだよね。経済成長という言葉に乗せられてどれだけの自然を消してしまったのか、子供の頃にはあまり深く考えなかった。
日光市のような人口の少ないスカスカの地域に暮らしてみて、改めて自然破壊の度合がひどかったことを痛感する次第。自然環境をあちこちに残しながらの開発はいくらでも可能だったのに、無神経すぎる。
でも、金を注ぎ込まれれば、阿武隈の過疎地だって同じことになる。

マツモ池


アカガエルの卵がすでにこれだけ産みつけられている


寒いけど頑張ってオタマになれよ


雨池。卵見えるかな?


土手池。ここにもちゃんと産卵していた


弁天池。水はあまり抜けていない


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