阿武隈日記 07/05/04の2

二つの八幡神社(2)

目的の木戸八幡神社はちょっと分かりづらく、途中で人に訊いた。どういうわけか、参道入り口には、左側に大きく木戸八幡神社、右側には大滝神社という石柱が建っている。別名ってこと? 末社はなかったようだけれど……。
 
これがお目当てのはじめ狛犬。建立年不明とのことだったので、腹の下などに刻まれていないか一生懸命見てみたのだが……。

う~ん、分からない。ただの鑿の痕という気も……
 
……なんだ、しっかり台座に刻まれているではないの。
狛犬一對 安永三年 高木七郎兵衛 寄進
昭和八年 氏子後裔 高木子之吉 再刻字
……とある。台座の下の部分は昭和八年に造られたものだが、そのときに以前の台座に刻まれていた内容をちゃんと受け継いでいてくれたおかげで建立年が分かった。



阿を横から見たところ
阿吽ともに頭に穴が開いている。吽だけなら角が取れた跡かとも思うが、両方にあるということは、宝珠型で角と宝珠だったのが両方取れてしまったか、燭台として蝋燭を立てたか、どちらかだろう。

阿の顔
こんな感じで並んでいる。

尻尾の形はまさにはじめタイプ。安永3年は1774年。233年前。双葉エリアでは最古の狛犬かもしれない。
社殿は町の文化財に指定されているが、狛犬は例によって無視されている。単純に建立年だけで選定するとそうなるのよね。
本殿が1665年だから、狛犬はそれより100年以上後に奉納されたことになる。しかし、1600年代にはまだ一般には石の狛犬奉納はまだ知られていなかったので、それは当然のこと。1700年代の狛犬が残っていただけで収穫。
社務所(宮司さんの家)の庭はずいぶん立派だった。植木類が凝っている。それを見ながら、ここまで来たのだから、9年前に見た広野の八幡神社の猿顔狛犬に再会したいと思い、足を伸ばすことにした。
■Data:木戸八幡神社(福島県楢葉町)
ο安永3年建立
ο撮影年月日・07年5月4日。

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