阿武隈日記 07/04/20

イワナ、アメンボ、マツモムシ

沢の中、あちこち、流れが緩くなったところに岩魚の稚魚がいっぱいいる。毎年、1、2匹は見かけるのだが、今年はどういうわけか数が多い。



ちょっと捕まえて撮影
ネットで「イワナ 稚魚」で検索すると、こんなサイトがあった。稚魚は山女に似ているとか。阿武隈図鑑を見て「あれはヤマメでは?」と言ってきたかたがいたが、やっぱりイワナでしょ。これは。
イワナって、悪食らしい。なんでも食べるとか。池に入れておくとモリアオガエルが産卵した後、オタマも食べられちゃうかな。でもまあ、平伏沼なんか、アカハライモリがうようよいて、オタマが落ちてくる先から食っているしなあ。なるようになるでしょ。


池その2は絶えず水が流入しているので透明度抜群。澄みすぎているくらい。陽が当たると、岩魚の稚魚たちの魚影が池の底に黒く映って楽しい。
群れるやつと孤独を愛するやつがいて、ずっと見ていても飽きない。


日がかげるとたちまち見えなくなる。イワナは体表の色をカメレオンのように絶えず変化させているらしい。
「岩魚 稚魚」と、漢字で検索すると、あちこちで「岩魚の稚魚の躍り食い1匹サービス」とか、そういうページがヒットする。三杯酢でつるっと……って、趣味じゃないなあ。
こちらは池その1。アメンボが今日も来ている。
しかし、池その1、その2というのも味気ないから、なんか名前をつけるかな。
池その1は「無理矢理池」。池その2は「ついで池」とかね。
昔、弘法大師がこの地を訪れたとき、この岩で一休みされ、持っていた杖で地面を叩いたところ、澄んだ水がこんこんと湧き出して小さな水たまりになった。
それを見ていたマタギに、弘法大師はこう言われた。
「この水たまりと沢を継いでいきなさい。さすればこの水たまりは永遠に涸れることなし」
マタギは言われた通りに水たまりと沢の縁を「継いで」みたところ、うまい具合に小さな池ができあがった。
それ以後、この小さな池は「ついで池」と呼ばれるようになったとさ。




これは「無理矢理池」に来たマツモムシ

オールを使ったような泳ぎ方が面白い。水底に映った影を見ると、「オール」の動きがよく分かる。

前に出して

後ろにスイッと

また前に出して……
これ、ピンボケだし、ゴミみたいに見えるけれど、実はひっくり返って泳いでいるのね。背泳。マツモムシは光の来る方向に腹を向ける習性があるんだと。へええええ。50過ぎて知ることがいっぱいある。

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