阿武隈日記 06/06/21

LC1が到着

ヤフオクで念願のパナソニック Lumix LC1をゲット。66000円だった。
前後、いくつか落札されていたLC1はすべて8万円以上だったから、この落札価格はなかなか幸運だったかもしれない。
ここに至るまで、何度かF828、R1、LC1を入札しては競り負けていたので、ようやく手に入った気になる1台。 届いたのが日没寸前で、しかも、今日は雨が降ったりやんだりの暗い日だったので、テストはほとんど光量のない条件で強行。
比較機種としてはコニカミノルタのA200を引っぱり出した。
同じ2/3型CCDを使用した高級機。
A200はなかなかの名機だが、価格からいってLC1が圧倒的な質感の差を見せつけてくれないと満足できない。
……で、結果は……?
その前に、2台のプロフィールを紹介。
左がLC1、右がA200。大きさはLC1のほうが一回り大きい。
パナソニックのカメラは、他のもことごとくそうなのだが、筐体の人間光学的デザインが煮詰められていない。四角い箱に操作ボタンを並べただけという印象。
A200が特に操作しやすいデザインだとも思わないが、持った感じはA200の圧勝。しっかりホールドできる。
LC1が勝っているのは液晶モニターのサイズと解像度。 これだけ違う。
しかし、A200はバリアングルで様々な角度からの撮影が可能。大きな動かない液晶と、小さいが動く液晶とどちらかを選べと言われたら、僕は迷わず「動く」ほうを選ぶ。どうせ近眼&老眼で液晶モニターによる細かなピント合わせなど不可能なのだ。だったら、液晶モニターは最低限のアングル確認ができればよしとしたい。
背面の操作系はこんな感じ。A200もかなり煮詰めが甘いが、LC1はもっと甘い。右側に操作ボタンは集中しているべきだが、ただ空いているスペースに並べました、という印象。
特に、モニターの上に横一列で並んでいるボタンは非常に使いにくい。いちばん右が露出のプラスマイナス調整ボタンだが、こんなところにこんな小さなボタンでくっつけてはどうしようもない。A200は十字キーに組み込んでいるので使いやすい。
ついでにいえば、LC1では「すべての操作系がマニュアルリングでできる」というのが売りだが、このリングが非常に操作しづらい。
ピント合わせリングは、マニュアルとAFの間がロックされているが、AFとAF-Macroの間がゆるゆるで、ちょっと指が触れただけで動いてしまう。ズームリングを回しているだけでAFとAF-Macroが切り替わってしまったりするので、非常に疲れる。これでは少しもマニュアルリングによる操作系のよさが実現できていない。もう少しきつくするだけでOKなのに、なんとも煮詰めが甘い。
四角いボディにLEICAのロゴの入った大きなレンズをつければカメラマニアが喜ぶとでも思っているのだとしたら、パナソニックも大海人皇子だ。
パナソニック Lumix LC1 コニカミノルタ Dimage A200
レンズF値 F2.0-2.4 F2.8-3.5
焦点距離
(35mmフィルム換算)
7~22.5mm(28~90mm) 7.2~50.8mm(28~200mm)
撮像素子 2/3型CCD 2/3型CCD
最高解像度 2560×1920 3264×2448
シャッター速度 8~1/4000秒 60~1/2000秒
液晶モニター 2.5型、21万画素
固定式
1.8型、13.4万画素
可動式:上下270°左右180°
ファインダー 23.5万画素 23.5万画素
手ぶれ防止機能 なし あり
長所 レンズが明るい。天井ストロボが可能。画素ピッチが大きい。 バリアングルモニター。色味がきれい。手ぶれ防止機能。ズーム比が大きい。
短所 ホールド性、操作性が悪い。モニターが固定式。ズーム比率が抑えめ。マクロが弱い。 AFが弱い(補助光なし)。レンズのF値がもう一息。
なんだかこう並べてみると、LC1のほうが短所が多いような……
(^^;; さて、実際に撮影してみましょうかね。

一つ前の日記へ一つ前の日記へ    目次へ         次の日記へ次の日記へ

★タヌパック音楽館★は こちら

★タヌパックブックス★  ご購入はこちらから