以前から気になっていたPENTAXのOptio Xというデジカメを中古で購入してみた。
この阿武隈日記をはじめ、ほとんどの「メモ代わり」撮影はSONYのU50という、生産中止になって久しいデジカメで撮っている(写真の右側にある黒いやつがそう)。
- 小さくて軽い
- レンズが明るい(F2.8)
- レンズが回転する(撮影アングルが自由に変えられる)
- 何もしなくてもスローシャッターが切れる(1/8秒まで自動的に落としてくれる)
こういうカメラが、実は今、市場にほとんど出ていない。
「レンズが回転する」「レンズがF2.8より明るい」という2条件だけで、合格するカメラがない。現行商品で唯一候補にあがるのがこの Optio X なのだ。
で、U50はとても使いやすく、手放せないのだけど、欲を言えばレンズと撮像素子(CCD)の基本性能が貧弱すぎる。固定焦点レンズであることなどはむしろ割り切った撮影ができるということで長所だとも思うのだが、撮像素子が小さいのとレンズの性能が低いのは割り切れない。本当は、こうした超コンパクトデジカメに贅沢なレンズと撮像素子を積んでこそ、本当の名機になりえるのだと思うのだが、どのメーカーもやらない。
Optio X はどうか。
仕様表を見ている限り、気になるのは撮像素子の小ささである。1/2.5型CCDはU50の1/2.7型よりわずかに大きい程度。U50は200万画素で Optio X は500万画素だから、1画素あたりの撮像素子面積は Optio X のほうがずっと小さい。となると、撮像素子の点ではそれほど性能向上が期待できない。
しかし、レンズはよさそうである。噂レベルでは、僕が使っているSONYのF707のレンズもペンタックス製らしい。
メモ代わりカメラにズームは必ずしも必要ないとは思うのだが、U50についているちっちゃなレンズよりはだいぶよさそうである。液晶画面が大きいのもありがたい。
U50はだいぶ前から電池蓋のフックがバカになっていて、電池を入れ替えるたびにセロテープでとめている。完全に壊れる前に、代用機を探そうという気になったのである。
ということで、 Optio X とU50を並べてみた。大きさ・重さはU50の勝ち。幅は同じようなものだが、持った感じ、首からぶら下げた感じは、かなり違う。
バッテリー・メモリカード込みの重量を実測したところ、 Optio X は151g、U50は124gだった。わずか27gの差なのだが……。
しかし、液晶モニターの大きさは段違い。U50は老眼&近眼の僕にはほとんどモニターを注視して撮影することは不可能だったので、これは助かる。U50はフレームに対象が入っているかどうかさえ見極められないことが多々あったが、 Optio X ではピントが合っているかどうかもある程度は確認できる。