阿武隈日記 06/05/07

PENTAX Optio X を買ってみた

以前から気になっていたPENTAXのOptio Xというデジカメを中古で購入してみた。
この阿武隈日記をはじめ、ほとんどの「メモ代わり」撮影はSONYのU50という、生産中止になって久しいデジカメで撮っている(写真の右側にある黒いやつがそう)。
こういうカメラが、実は今、市場にほとんど出ていない。
「レンズが回転する」「レンズがF2.8より明るい」という2条件だけで、合格するカメラがない。現行商品で唯一候補にあがるのがこの Optio X なのだ。
で、U50はとても使いやすく、手放せないのだけど、欲を言えばレンズと撮像素子(CCD)の基本性能が貧弱すぎる。固定焦点レンズであることなどはむしろ割り切った撮影ができるということで長所だとも思うのだが、撮像素子が小さいのとレンズの性能が低いのは割り切れない。本当は、こうした超コンパクトデジカメに贅沢なレンズと撮像素子を積んでこそ、本当の名機になりえるのだと思うのだが、どのメーカーもやらない。
Optio X はどうか。
仕様表を見ている限り、気になるのは撮像素子の小ささである。1/2.5型CCDはU50の1/2.7型よりわずかに大きい程度。U50は200万画素で Optio X は500万画素だから、1画素あたりの撮像素子面積は Optio X のほうがずっと小さい。となると、撮像素子の点ではそれほど性能向上が期待できない。
しかし、レンズはよさそうである。噂レベルでは、僕が使っているSONYのF707のレンズもペンタックス製らしい。
メモ代わりカメラにズームは必ずしも必要ないとは思うのだが、U50についているちっちゃなレンズよりはだいぶよさそうである。液晶画面が大きいのもありがたい。
U50はだいぶ前から電池蓋のフックがバカになっていて、電池を入れ替えるたびにセロテープでとめている。完全に壊れる前に、代用機を探そうという気になったのである。
ということで、 Optio X とU50を並べてみた。大きさ・重さはU50の勝ち。幅は同じようなものだが、持った感じ、首からぶら下げた感じは、かなり違う。
バッテリー・メモリカード込みの重量を実測したところ、 Optio X は151g、U50は124gだった。わずか27gの差なのだが……。
しかし、液晶モニターの大きさは段違い。U50は老眼&近眼の僕にはほとんどモニターを注視して撮影することは不可能だったので、これは助かる。U50はフレームに対象が入っているかどうかさえ見極められないことが多々あったが、 Optio X ではピントが合っているかどうかもある程度は確認できる。

レンズの大きさは外観から受ける印象ほどは差がない

性能を比較してみるとこうなる↓
U50 Optio X
撮像素子1/2.7型CCD1/2.5型CCD
有効画素数200万画素500万画素
最高解像度1632×12242560x1920
レンズ単焦点4群5枚(非球面レンズ1枚)光学3倍ズーム5群6枚(非球面レンズ2枚)
レンズの明るさF2.8F2.6~4.8
焦点距離(35mmフィルム換算値)5mm(33mm)固定5.8mm~17.4mm(35.6~107mm)
最短撮影距離10cm6cm(スーパーマクロモード)
シャッター速度1/8~1/2000秒4~1/2000秒
液晶モニター6万4460画素/21×16mm21万画素/40×30mm
ビューファインダーなしなし
外形寸法99.9×40.5×24.9mm112×54×18mm
重さ実測125g実測151g
メモリメディアメモリースティックデュオSDメモリーカード(別に内蔵14MB)
とりあえず外に出て、この2台の撮影能力の差を確認してみることにした。
SONY U50PENTAX Optio X
目の前にあるものを撮ってみた。この程度の使い方では大きな差は出ない。
SONY U50PENTAX Optio X
色味はずいぶん違う感じがするが、補正で調整できる範囲内か。



一つ前の日記へ一つ前の日記へ    目次へ     次の日記へ次の日記へ

★タヌパック音楽館★は こちら

『デジカメ写真は撮ったまま使うな! ガバッと撮ってサクッと直す』(岩波アクティブ新書)  ご購入はこちらから