阿武隈日記 06/10/29

ひとり&一匹で帰宅

いろいろ事情があって、なかなか阿武隈に戻れなかったが、ウサギと一緒に戻ってきた。
ウサギも具合が悪い。ここに来るたびに回復していたので、今回もその効果を期待しているのだが……。なにせ「前世紀」から生きている老ウサギだからなあ。
紅葉には間に合った。皆伐から生き残った雑木林を見上げる。
最近、デジカメの撮像素子面積の違いは、色調や明暗の階調に大きく影響しているのだと実感するようになった。
1台だけで撮っているときは分からない。また、単調な素材を撮っているときも分からない。
でも、こんな風に、様々な色が含まれ、明暗のレンジが広い写真だと、撮像素子の面積による「ダイナミックレンジ」の違いが如実に出てしまう。
いちばん上がK100D+シグマ18-50mmズームで撮ったもの。
1/400秒、F11、ISO 200、33(49)mm
すぐ上が、A200で撮ったもの。解像度はA200のほうが上(K100Dは600万画素、A200は800万画素)だが、撮像素子(CCD)の面積は、一眼レフのAPS-CサイズCCDは、A200(2/3型CCD)の6倍もある。
その違いがこうして階調の再現力として出る。
空を青くしようとすると、A200では↓こうなってしまう。
ホワイト点(白飛び)とブラック点(黒つぶれ)の間に、どれだけ細かな階調を表現できるかという問題。いくら解像度(画素数)を上げても、階調のレンジが狭い写真はしょぼい。
2/3型CCDはレンズ一体型デジカメの中では最も大きなサイズ。最近はこれより小さな1/1.8型CCDに1000万画素も詰め込んでいるデジカメもあるが、画素数の数字だけを上げるために無茶をやっているだけの愚行だろう。


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