阿武隈日記 06/08/07の2

F1.4で撮る(承前)

F1.4という明るいレンズが有効なのはやはり室内。
2台持ったままスタジオの中へ移動。

PENTAX K100D
1/30秒、F2.0、ISO 200


NIKON D70
1/50秒、F1.4
うっかりK100Dのほうはフルオートで撮ってしまったところ、F2.0になった。
それはそうと、画角がこれだけ違う。D70のほうは35mmフィルムカメラ用の50mmレンズだから、見かけの画角は75mm相当になる。75mmでは、室内では非常に使いづらい。ある程度広い部屋でポートレートを撮るにはいいが、部屋そのものを写そうというときは長すぎる。

PENTAX K100D
1/4000秒、F2.8、ISO 200


NIKON D70
1/640秒、F3.2、絞り優先
ベランダから見上げた空。D70では露出オーバー気味で空の色が飛んでしまったので、IrfanViewでサクッと補正してみた↓

あんまりまともな比較にならなかった……(^^;;


PENTAX K100D
1/400秒、F7.1、絞り優先
NIKON D70
1/200秒、F8.0、絞り優先
カメラの露出判定がだいぶ違うようなので、こういうときはやはりマニュアルで完全に同じ露出にして撮らないと比較にならないなあ……。反省。
今度またきちんとやってみよう。
ひとつ言えることは、やはり75mm固定というのは使いづらいということだ。ポートレート専用レンズとしてならいいけれど、その場合も、それ1台ですべて済ませるわけにはいかず、必ず複数台使うことになるだろう。
30mm(45mm)というのは標準レンズの画角だから、その気になればそれ1本で頑張れるかもしれない。
暗い神社の境内で狛犬を撮る場合、今まで、F1.4/50mm(75mm)でしか撮れないようなシーンが何回かあった。雨の降る夕方の赤坂氷川神社などでは、F2.0-2.4のSONY F707ではまったく手ぶれしてダメだったが、D70+F1.4ではそこそこ撮れた。
しかし、画角は苦労する。これからは30mm(45mm)で撮れるので、ずっと楽になるだろう。
現在、APS-Cサイズの撮像素子を持つデジタル一眼レフカメラ(今売れている機種はほとんどがこれ)専用レンズとして、F1.4という明るさを持つものはほとんどない。しかも使いやすい30mm。
35mmフィルム用レンズで代用しようとすれば、とんでもなく高価なレンズでなければF1.4の広角レンズというのはない。しかも広角レンズはAPS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラにつけると周辺のケラレや歪みが目立つので、実用的ではない。
このレンズの実売価格は約4万円だから、価格的にも極めて魅力的なレンズといえる。
一般にレンズキットとしてデジタル一眼レフカメラとセット販売されているメーカー製純正レンズはF3.5-5.6だから、30mm(45mm)前後での撮影では絞りを開放にしてもF4より暗くなる。F1.4とF4(より暗い)ではまったく勝負にならない。
デジタル一眼を買った人は、必ずこのレンズがほしくなるはずだ。ペンタックス用だけでなく、他社マウントがすべて用意されている。同等品が他社に見あたらないことや、この価格の安さからして、しばらくは品薄になるかもしれない。

一つ前の日記へ一つ前の日記へ    目次へ         次の日記へ次の日記へ

★タヌパック音楽館★は こちら

★タヌパックブックス★  ご購入はこちらから