阿武隈日記 05/09/22

碧い月


三春町の喫茶店・碧い月のオーナーからメール。
「滝桜を見に来てうちに寄らないとはどういうこと」
これ以上不義理しないうちに、一度行ってみることにした。タヌパック阿武隈からは小一時間の道のり。
場所はここ
こんなお店です。建坪16坪のログハウス風木造在来建築。となりの工務店の社長が大家さん。「国内材使用の在来工法で800万円」の家がどういうものかというモデルハウスを兼ねているとか。すでにコーヒーを飲みに来たお客さんが家を頼んでいるケースも出ているので、立派にモデルハウスとしての機能も果たしているらしい。
この工務店では、屋根材と内壁、外壁だけがない在来工法ミニハウスキットをやっていて、6畳が10万円、12畳が18万円。屋根は垂木まではあるが、その上にトタン屋根を張るか、瓦屋根を乗せるかは自分で決めて自分で調達する(もちろん屋根屋に頼んでもいい)。
素人には構造材部分がいちばん大変なので、壁と床を張るだけというのはとても楽でいい。個人で小屋を建てようとしても、構造材部分だけでも10万円ではとても無理だから、なかなか魅力的なキットだ。
宗形工務店 福島県田村郡三春町大字鷹巣字水上146
0247-62-7677


壁は唐松。杉じゃあないんだ。
過疎地の製材所から大量に材料を仕入れてコストを下げているとか。
窓からの景色。
会津の三島町で企画製作したという桐でできたスピーカーの試作品が置いてある。スピーカーの振動板が紙ではなく薄い桐の板でできている。
KAMUNAをかけてみたが、ゆったりした優しい音がした。
裏を見るとこんな感じになっている。ギターの力木と同じようなものが何本も貼ってある。ギターもそうだが、これを何本くらいどのように貼るかで音のよしあしが決まる。多分、ものすごく試行錯誤しているはず。
まだ試作品だが、そのうち30万円くらいで売り出したいらしい。結構売れるのではなかろうか。
こういう工夫が、過疎地の経済力を上げるのだよね。いつまでも補助金や公共事業に依存していてはいけない。

この桐スピーカーでKAMUNAを聴きながら、おいしいコーヒーとケーキを楽しみたいかたは、ぜひどうぞ。
ここのケーキやクッキーは、お世辞抜きで絶品です。
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