2011/05/25の2

飯舘村に行ってきた(2)


役場前の広場で、マサイさんがケータイをいじっていた。ほんと、こういうときも絵になる人だ。
ニシマキ師匠もすかさずカメラを向けていた。

表に出るのをあまり好まないマサイさんだが、最近は僕も含めてみんなテンションが高め


役場の横にこんなものが……


人がいるのだろうか?

みんなで中学校横の体育館に移動。
入り口ではおにぎりとパンフレットを配っていた。
報道陣の数がすごい。テレビカメラも県内の全局が入っているんじゃないだろうか。

村内より村外の人のほうが多かったかもしれない


第一部のシンポジウムが始まった


ズラッと並んだ報道陣


どういう形で報道されるのだろうか?


パネリストは『朝まで生テレビ』方式にひとりずつ呼ばれて入場・着席していた


自家焙煎珈琲店 椏久里(あぐり)を20年続けてきた市澤美由紀さん


この村を愛し続けてきた人たちは、村の外にもたくさんいた


司会役を務めた福島大学・千葉悦子教授の締め


静かな場内で、淡々と仕事をしている報道陣


この奇妙ともいえる雰囲気はなかなか伝えられないと思う


ずいぶん抑えめのメッセージだ


体育館の中は線量が低い。外から距離があり、遮断されていた空間だからだろう


シンポジウムは終始静かな雰囲気の中で進んだ。
村を捨てなければならない無念を、何らかの形で残したい。黙って去るのはやるせない。そんな思いが込められての集会だったと思うが、企画をした人たちも、参加した人たちも、集まった人たちも、もう村が元通りになることはないだろうという思いがあるのだろう。村にサヨナラを告げるセレモニーというムードが漂っていた。
最後に会場にもマイクが向けられたが、先に「村内の人だけ」と言われてしまった。マサイさんは周辺地区との連帯を呼びかけたかったそうだが、機先を制された形。
残念だった。



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