2011/04/27の3

生物層が変わる


今年は本当に春の訪れが遅い。
それに加えて、すべての田圃での作付け断念による乾田化。カエルたちは産卵場所を失ってしまった。
わずかに残っている田圃の中の水たまりを覗いてみる。

アカガエルの卵があちこちにあるか、例年より数が少ない


汚染は大したことがないと思う


空き家になっていたここは、瓦が一部落ちたまま


今年の仲五桜を、こんな状況で見ることになるとは……


一台の車が停まって、しばらく花見をしてからまた走り去った


地蔵が台座から落ちたままだ




それにしてもカエルはどうするのだろうか。
けんちゃんちの田圃の脇の用水路にもアカガエルが卵を産みつけていたが、一部はもうすぐ干上がる運命。
まあ、これは毎年のことなのだが、田圃本体に水が入らない今年は、シュレ、アマガエル、トウキョウダルマガエルが卵を産む場所がない。
アカガエルは去年も試練の年だった。天候とタイミングが合わず、ほとんどの卵がオタマになれないまま死滅してしまった。今年もダメとなると、2年連続で子孫を残せなくなる。
シュレはもともとがリスキーな産卵方法だから、最初から水がないとなれば、今年は完全に子孫を残せない。
放射能が直接影響を与えるのではなく、放射能のせいで田圃に水が入らないことで生態系が変わってしまう。
どこか一枚でも水を入れられるといいのだがなあ。

今夜から雨が降るらしいので、ぎりぎり生き延びられるか……


主を失った畑


こっそり7にも行ってみた。卵はなかった


ここもやや高い。水辺は総じてこんなもの


我が家の井戸水は大丈夫か? まあ、大丈夫だろう。
でも、井戸の真上はどんどん数値が上がって警告音が鳴りっぱなし。多分、コンクリートの蓋の表面に放射性物質が付着しているのだろう。土のように染みこまず、水が蒸発して塩田のように濃くなっていくのだと思う。
舗装道路の脇なども高くなるが、タイヤなどに付着した放射性物質が縁石に沿って溜まっていくからだ。
しかしまあ、それでもこんなもの。
一か月前は2μSv/hを超える場所もあったから、減ってきてはいる。

我が家の井戸は12mくらいから70mくらいまでの地層から取っている。メインは12~15mくらいではないかと思う。セシウムがそこまで染みこむことはないだろうし、あったとしても微々たるもの。
井戸を掘っておいてよかった。それまでは沢水をそのまま飲んでいたのだから。
シロは今夜は早めにやってきた。昨夜はちょっと変だったが、もうすっかり元通り。

ん?

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