10/12/29

 FMトランスミッター

アマゾンでこんなものを買った。

『星空街道』という、トラック運転手の世界を描いた演歌を書いたのだが、今のトラッカーたちはどうやって音楽を聴いているのだろうと考えたのがきっかけ。
演歌は今でもカセットテープが多少は売れるらしい。しかし、さすがにこの時代、カセットはないだろう、と。
CDで聴くとするとかさばるし、入れ替えが面倒くさい。トラッカー用のMP3プレイヤーってどのくらい普及しているのだろうか。また、トラッカーたちはMP3の扱いに習熟しているのだろうか。

うちのプジョー307にはCDプレイヤーはついているが、MP3は非対応。外部入力端子もないから、MP3プレイヤーを接続して聴くこともできない。
もうだいぶ古くなったカーナビ(Panasonicの初期のHDD型)にMP3をFMで飛ばして再生する機能が付いているのだが、SDカード経由じゃないとHDD本体に入れられず、読み取れるMP3ファイルの形式も限られている。そのSDカードも、256MB以下じゃないと認識しないとか、いろいろ面倒くさい。
それなら、いっそ車用のMP3プレイヤーを買ってしまったほうがよほど楽なのではないかと考えて検索したら……へえ、安いんだ。
SDカード・USBフラッシュメモリ対応 FMトランスミッター, ¥ 780
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小計: ¥ 780
配送料・手数料: ¥ 525
合計: ¥ 1,305
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1000円しないのね。なんだこれ。
SDカード、USBメモリに対応しているので、曲数は事実上制限なし。何千曲でも保存・再生できる。
ほんとに使えるのかしらと思いつつ注文したのだが、来てみてびっくり。
ちゃんと使える。
リモコンまでついていて、フォルダ別に曲を整理・再生することもできる。
EQやランダム再生機能もある。

すごいね。

シガーソケットに突っ込んだだけで使える↑
首が曲がるので、ソケットがフロアと水平でも垂直でも大丈夫。
音質はまあまあ普通。かすかにサーッというノイズが乗るが、どうせ運転中はいろんなノイズだらけだからねえ。
2GBのSDカード(これも最近は数百円で売っている)に半分くらい曲を入れて、セット。
これからはCDプレイヤーもMDチェンジャーもいらなくなるなあ。こんな小さな、それも780円で売られているものが、数万円のCDプレイヤーやMDチェンジャーを凌駕し、駆逐してしまうのだ。
これからクルマを買うときは、ラジオさえついていればいいってことか。
これはお勧めでありますね。
これを全国の高速道路SA売店やドライブインの売店などに置けば売れるだろう。 12V/24V両対応なので、大型トラッカーでも大丈夫。売れるんじゃないかしら。
こうしたSDカードを使ったプレイヤー用に、好きな曲をリクエストして注文すると、カードにデータを書き込んで送ってくれるというような商売も成立しそうだ。トラック運転手でPCを使いこなしている人はあんまり多くないかもしれないので。
「演歌全集その1」とか、100曲単位くらいでSDカードを売るというのもアリではないか。1曲45円でカード代が500円。1セット5000円とかなら売れるんじゃないかしら。

とにかく、もっともっと便利に、誰もがいろんな形で音楽を楽しめるようにしたほうがいい。
このFMトランスミッターを買ってから、ふと、キーボードプレイヤーの柏木玲子の曲を入れたいと思って探したのだが、アマゾンやListenJapanでは配信されていなかった。
ヤマハ専属プレイヤーなので、ヤマハのMySoundで検索したらあったのだが、Musicoでしか配信していない。
MusicoはDRM付きのWMAなので、購入してPCにダウンロードしても、それをMP3プレイヤーに入れることができない。何度も言うように、そんな不便なものを配信していたら、売れるものも売れないではないか。
MP3で配信してくれたら、アルバムごと購入するのだが……。


ついでに柏木玲子の話。
彼女をどこで知ったのか、今では覚えていない。FM番組に出演していたのをたまたま聴いたような気もする。
そのとき流れてきたのは『Prelude』という7拍子の曲で、えらいかっこよかった。
さっそく、LPレコード『パルス in R』というのを買ってきた。
なかなかの作曲能力で、しばらく愛聴盤になっていた。

彼女はヤマハのエレクトーン教室出身らしくて、当時も今もヤマハで仕事をしている。知ったのは僕が大学生くらいのときだったと思うので、多分、今は還暦くらい。
残念だなと思うのは、ヤマハの音楽教室の先生というポジションで満足してしまっているように思えるところ。
才能から言えば、世界を相手に活躍できた人だと思うのだが、ヤマハで仕事をするほうが楽だったのだろう。
おかげで、今、僕が彼女の音楽を聴こうとしても、CDは入手困難だし、配信はWMAでしかされていないしで、「ま、いっか」と諦めてしまうことになる。
若いときなら何がなんでも入手しようとしたかもしれないけれど、今はそういう情熱がない。
CDは全国のヤマハ特約店で売られているというが、そこまでわざわざ買いに行く気力はない。
考えられる方法としては、MusicoでWMAファイルを購入し、それを再生したものをアナログでメモリレコーダーに録音して、そこで生成されたMP3ファイルを取り出してSDカードに転送し、カーステレオで聴くという方法。
……う〜ん、面倒くさい。
アナログレコードからカセットテープに録音していたときのことを思えば、なんでもない手間なんだけどね。

今改めて調べてみると、アルバム『Across The Border』(2008年1月発売)は、「セルフプロデュースCD」となっている。つまりインディーズ。ヤマハはこのアルバムさえ、制作、メジャーリリースしてくれなかったのだろうか。

ところで、エレクトーン教室というのは今でも存在しているのだろうか?
あれは不思議な文化だった。
デジタルキーボードが出てきてからは、ほとんど意味のない楽器になってしまったと思うのだが、今も独立した文化を守り続けているとすれば……う〜〜ん。

しかしまあ、エレクトーンでもなんでもいいから、僕はキーボードをしっかりマスターしておきたかったな。若いときまでに。キーボードをマスターしていたら、このデジタル時代、無敵だっただろう。でも、それって、何か大切なものを犠牲にして、ただの音楽職人になることかもしれない。
「不器用な男でござんす」
……ってスタンスでいることが重要なことなのかな。

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