音の話が出たついでに、パソコンにつなぐミニスピーカーの話を。
あれはほんとに難しい。
パソコンを買うとオマケでついてくるレベルのやつ、あるいはDIY店などでもよく売っている2000円くらいのは、まあ、音は出ますという程度で、音楽観賞用とはとても呼べない。
かといって、JBLだのBOSEだのといったブランド製品は1万円を超えるものが多く、そこまで出す気はしない。
1万円出すなら、中古で立派なピュアオーディオ用スピーカーがいくらでも見つかると思うと、馬鹿らしい。
しかし、歳を取ると、でかい音をオーディオ装置で聴くのが面倒くさい。たいていの場合、パソコンにつないだミニスピーカーで済ませてしまう。となると、やっぱりある程度の音で鳴ってほしい。
先日の散らかった机の上の写真に写っている小さな黒い箱はなんでしょう、という質問があった。あれがパソコンにつないだスピーカーです。はい。
だいぶ前に、ヤフオクで中古品を1000円で買った。Owltechというメーカーの、3個で1セットになっている製品。HHSS-CWという。
ボリューム部分にひどいガリがあり、使いものにならず、捨てようかと思ったのだが、駄目元でCRC5-56をボリュームつまみの軸部分から吹き込ませるように注入してみたら、嘘のようにガリが消えた。ボリュームに潤滑剤入れるとひどいことになるから厳禁というのが常識なのだが、どーせダメなんだからと開き直ったのが吉と出た。
これが実によいのである。
中高音は小さなサイコロ型のスピーカー、低音は大きめのスピーカー。3つもあるのは煩わしいが、今までさんざん悩んでとっかえひっかえしてきたパソコンのスピーカー歴は、これで終止符を打ちそうだ。
安いやつは低音が出ない。YAMAHAの、ちょっこし高めの(それでも数千円レベルだが)パソコン用スピーカーは、低音は出るのだがVocalが埋もれて聞き取れない。
このHHSS-CWは、低音が十分出ているのに、中高音がクリアで、Vocalが埋没しない。ということは、ナレーションも聴き取りやすい。チューニングが絶妙なのだ。
残念なことにこの製品は製造中止で、今は↓これが一番近い後継機種らしい。
写真で見たところ、ウーファーについているボリュームつまみが天板から横へ移動して、中高音用スピーカーが倍くらいに大きくなっているようだ。
木目調のと黒の2種類。音を聴いてみたいものだ。
今、目の前にある旧バージョンに比べてどうなのかしら。
Canonのコンパクトデジカメ S90/S95と同じくらい、所有してじっくり試してみたい。
ちなみに「オウルテック」ではなく「アウルテック」と読むべきだと思うが……。