10/12/09

 初雪

初雪。
予報では雨ですらなかったのに、起きたらこんな景色になっていた。
以前からの常連さんには見飽きた写真。またこの写真の季節になってしまったのね。

結構じゃんじゃん降っているが、積もらないだろう


案の定すぐにやんだので、池を見に行く


凍るところまではいっていない


シャーベットができつつあるが、これもすぐに溶けるだろう


凍っていたのはジョンの水だった。この水入れ、上が狭くなっているので、夏は、カエルが中に入ると外に出られずに溺死する悪魔の水入れ。冬はこんな風に上に張った氷が外に出せなくなる。水入れ、替えてもらったほうがいいなあ。ひとんちのことだから言いづらい。

10/12/10

ようやくタヌパックも世界に配信できるように

Amazonに続いて、iTunesストアでも『グレイの鍵盤』が購入できるようになっていた。
英語版のiTunes Storeでは昨日から表示されていたのだが、日本のiTunesストアではまだ出てこない。
でも、ブラウザからではなく、iTunesそのものから検索するとこんな風に出てくる↑

それにしてもアップルはiTunesで世界征服を果たしたな、と思う。
OSのシェアではMicrosoftに負けてしまったが、ITビジネスとしては、iTunesがWindows PCに入り込むことで、完全に覇王となった。OSなんて、もはや関係がないのだ。iTunesはエンターテインメントOSと呼べる代物かもしれない。悪く言えば、公然としたハッキングプログラム。OSを丸ごと乗っ取って、ユーザーを知らないうちにアップルストアと直結させている。
iTunesをインストールすると、bonjour.exeというネットワークプログラムやらQuickTimeだの、いっぱい自動的にインストールされる。それらを全部受け入れた後のPCは、知らないうちにアップルのサーバーと頻繁にアクセスしあう、「準アップルマシン」になる。
例えば、ネットで「KAMUNA」を検索し、iTunes Storeの販売ページに行き着くとする。そこで1曲試聴すると、パソコンは自動的にipod scrubberというソフトを起動させ、次にiTunesを裏で起動させ、iTunesを通して購入を促す。
これはすごいことだ。
iPaDを購入したとき、PCとデータ交換をするためにはiTunesを介さなければいけないということに違和感を抱いたが、結局はこういうことなのだ。
iTunesを使わないとiPaDは使いものにならない。で、iTunesをPCにインストールすれば、PCは「準アップルマシン」になり、常時、アップルストアの販売窓口として機能する。
これはMicrosoftがWindowsというOSで世界征服した以上の支配力だ。もはやiTunesは音楽ソフトではなく、ユーザーとアップルストアを直結させるOSとして機能している。
こういうビジネスモデルが、日本から出てこない。いつまで経っても欧米の言いなり、やられ放題。
例えば、SONYがWalkman戦略をiPodやiTunesのようにやっていれば、今頃日本の経済力は何割増しかになっていたかもしれない。
アップル、グーグル、アマゾン……こうした少数のネット制覇企業が、これからのビジネスを独占的に操っていく。そういう時代、そういう世界になってしまったんだなあ。
文化とはなんなのだろう。考えることさえ面倒なくらい、見事な征服っぷり。

↑iTunesストアをWEBで閲覧すると、すぐにiTunesに知らされ、起動する


↑iTunesは起動しただけでアップルストアとユーザーを直結させる自動販売機になる


日本のネットビジネスは、Amazonやアップルストアには勝てないだろう。
音楽配信ひとつとっても、Amazonとアップル(iTunes Store USA)は即座に商品販売を開始しているのに、日本の配信サイトは出遅れている。
販売開始希望日を12月9日(取次業者に登録した1週間後)に指定した『グレイの鍵盤』は、発売日である9日以前にAmazonではページができあがって公開され、9日の午前0時と同時に販売開始された。
iTunes StoreのUSA版も同様。しかし、iTunes Store日本版はまだ検索でヒットしない。iTunesストアは、WEBブラウザからよりも、iPaDやiPhone、あるいはPCのiTunesそのものから直接購入するのがメインだから、iTunesさえ対応していればいいということなのかもしれない。
他、全部チェックしてみたが、9日にスタートしていたのはMusicoとmoraだけだった。

Musicoはよくできている。試聴システムはAmazonやiTunes以上かもしれない。

【MUSICO】KAMUNA「グレイの鍵盤」の試聴はこちら
↑こんな風に、クリックすると外部サイトからでも試聴窓が立ちあがる。ソースをブログなどに貼り付ければいいだけ。
moraはページはできあがっていたが、ファイルのフォーマットがAtrack3というのがどうも……。SONY系メモリプレイヤーのユーザーなど、ごく限られた人たちだけ相手にしている感じだろうか。

Amazonの中で「タヌパック」を検索するとこうなる↑

これはただの画像です
Musicoの試聴窓はどこでもこんな風に開き、そこから購入にも進める↑
試しに⇒ここをクリックしてみてください
ちなみに、今日のお昼のニュースで、日本製の電子書籍端末が2社から同時に発売されたと言っていた。
びっくりしたのはソニーの端末。なんとモノクロらしい。ばっかじゃないの?
中途半端な端末からフォーマットを独占しようなんてことがいかに甘いかは、iPodに惨敗したウォークマンで徹底的に学習済みではなかったのか?
今、ここにきてモノクロの電子書籍端末?! ソニーは人材配置を間違えているとしか思えない。
しかし、な〜んにも分からないまま右往左往している、あるいは手をこまねいている出版社はもっと信じられない。
こんなことでは、出版業界もアップルやグーグル、アマゾンに利益を独占されてしまうだろう。
それでもいいのかもしれない。誰もが自由に本を出版できる時代が来て、出版社が崩壊する。本はアマゾン、グーグル、アップルで買って読む。端末はなんでもいい。アンドロイドでもキンドルでもiPaDでも。
今までの出版社の役割は、書評家やプロモーター、広告代理店に移っていく。
あとは、売れた物にしか群がらないメディアを信用せず、自分の目と耳で判断できる成熟したユーザーが増えて、ネット上の噂やら評判やらがある程度まともなものに成長していけばいいのだが。
難しいだろうな、それは。
悪貨は良貨を駆逐する、だからね。
ジョンのお散歩に出ようかと思ったら電話がかかってきて、演歌のデモCDを急いで焼いて郵便局へ。
帰ってきて、今日は遅くなってしまったなあと思いつつ、そのままジョンのお散歩に出ようとしたら、親戚から電話がかかってきて玄関で足止めされた。
結局、ジョンのお散歩開始したときはもう暗くなってきていた。山の上に変な雲が出ていた。


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