10/06/19

野良猫シロ

新人のシロです。よろしく。
身体がでかい。ウッシーと兄弟かもしれない。ウッシーの左半面を合成した顔に似ている。

ウッシーの左半分↑  シロ↓



ウッシーはここ数日姿を見せない。入れ替わりが激しい野良猫事情。

10/06/20

カジカガエルはどこに

幻のカジカガエルを求めて、今まで足を踏み入れたことのなかった場所をいくつか訪ねてみた。
村の集落から沢沿いに入っていき、ドン詰まりになるような林道を、国土地理院の1/25000地図を見ながら探索。
前回、横着をしてナビをつけないで行ったので、今回はちゃんと事前にナビをつけて出かけた。

しかし、何か所か探索したが収穫はゼロ。
沢は確かにあるのだが、カジカガエルの声は聞こえない。まあ、そんなに簡単に遭遇できるとは思わないけど。

こんな、ヤブこぎ状態の道↑↓も多くて、諦めた。

ばさばさと容赦なく車にのしかかる草や枝


「記念植樹」と書いてあったらしい立て札。どの木が?


どん詰まりの一つ。水源涵養保安林の立て札があるが、あんまり「涵養」している感じがしない


ちょっと投げやりな感じがするなあ


ナビには道は出ない。大体このへんにいるよ、というメモに……


帰り道、一昨日見つけた「カエルの楽園」をまた通った。いい感じでぶら下がっているが、中にはうまく溶けずに腐ってしまった卵もあるようだった。
モリアオガエルの卵塊はシュレの卵塊に比べるとずっと丈夫で、卵もオタマも力強いが、何かの拍子で溶けて落ちない卵が出てくる。
何年間か観察していて、その仕組みがなんとなく分かってきた。
卵塊の中で卵からオタマに成長していくと、卵塊を内側から溶かすように液状のものを出すのだが、卵塊の下部が頑丈すぎて溶け出さないことがある。晴れの日が続くと、卵塊の表面がガビガビに硬くなってしまい、壁のようになる。そうなるとまずい。
その状態で、からませた葉っぱや枝側のほうがちぎれて、そこから雨水などが流れ込み、卵塊の下ではなく、上に穴が空いてしまうことがある。
そこから雨水などが徐々に卵塊に入り込むが、下に穴が空いていないため、オタマは落ちられずに卵塊の中に閉じ込められる。上に穴が空いているので卵塊内の温度調節ができず、オタマは卵塊の中でゆだってしまう。
そういう状態で下に落ちないまま腐っていく卵塊を、ここ数年でいくつか見てきた。近くに行くと腐臭がするので分かる。手にとると、上にあいた穴から出ようともがきながら死んでいったオタマの死骸が卵塊の中にいっぱい詰まって腐り始めている……という図。
シュレの卵の危うさに比べると、モリアオの卵の頑丈さは頼もしく思えるが、それが仇となってこんな風に悲惨な死を迎えるオタマも毎年たくさんいるのだ。
自然の厳しさと言えばそれまでだが、なんとか無事に水面にまでは到着させてやりたいと思ってしまう。ただでさえ繁殖地を失っているモリアオなのだから。

右上の卵には、まだ落ちることができないオタマが残っているかもしれない


このへんの卵はどれも順調に見える


こういう風に下から溶けてくれば安心。でも、早すぎてもまずい。難しいのだ


楽園池(と、人んちの池に勝手に命名)で、一足先に変態したヤマアカガエル


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JIS漢字の1%は「存在しない」文字、福知山線事故は大隈重信の責任?、ソープランド誕生秘話、PSE法という大量破壊兵器、自公政権は本当なら2003年に終わっていた、裁判員精度は無理である……などなど、AIC(Asahi Internet Caster)で5年あまり連載された「デジタルストレス王」の中でも、反響の大きかったコラムを全面改定&大幅加筆、改訂。「愚ルール五悪の法則」というセオリーの下にまとめあげた読み物。

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