10/06/13の2
メスを求めて鳴く若いモリアオガエル
雨池のシュレ
阿武隈日記2010も早このページで今年100ページ目である。
半年で100ページだから、年末には200ページくらいまでいくのかしら。
ちなみに去年は215ページ、2400画像以上。2008年は168ページ、1600画像以上だった。
訪問者は毎日600人台といったところか。
閑話休題。
早朝、カエルの声で目が醒めた。録音しようと、パジャマのまま出ていったらピタッと鳴きやんでしまい、眠いのと寒いのとで、粘らずにまた寝床へ。
シュレにほぼ間違いない高い声の他に、低い声でそれに呼応するやつと、ときどきグエエエエというような汚い声で鳴いているやつがいる。
声だけの想像だが、シュレが数匹と、若いモリアオが1、2匹。そしてときたまツチガエルが参加しているのではないかしら。
午前中、雨池で珍しくシュレが目撃できた。いつも声だけで姿が見えなかったのだが、シャッターチャンスなのでα300を持って出直した。
池の両側に1匹ずつ見えているのだが、色がだいぶ違う。
これが色の濃いほう
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反対側に回って撮ってみる
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もう一匹のほう↑ これは確実にシュレだろう
トリミングで拡大
で、こっちもシュレだろうか?↓
普通に考えれば、どちらもシュレで、色の違い、模様のあるなしは個体差ということになる。
でも、希望的観察?かもしれないが、色の濃いほうは、もしかして去年、この池から旅立っていったモリアオが戻ってきたんじゃないか、とも思うのだ。
↑
この子はよく見ると、斑点がわずかにあって、頭の上にもかすかに黒っぽい模様がある。
足の先にも少し斑点がついている。シュレはほとんど無地なので、このように模様が入っているのはモリアオである可能性が高い。
モリアオのほうがシュレより光彩が赤味を帯びているという見分け方もあるが、どうだろう。上のシュレに比べると確かに少しは光彩が濃い色だが、赤味を帯びているというほどでもない。
そして、この子は鳴き声が少し低い。
上の子が鳴いているところ
上の動画だと、音がずれているように見えるが、高いほうの音は別の子(これは間違いなくシュレだろう)が鳴いていて、それに呼応して少し低い声で鳴いているのがこの子なのだ。
平伏沼で録音したモリアオガエルの声は、もっと低く、威厳?があった。目撃した個体もずっと大きかった。多分、3年以上経った、成熟しきったやつの声だろう。
うちで巣立っていった子たちは、いちばん大きいのでも3年目。最初の年はほとんど数はいなかったから、一昨年のが最年長かもしれない。となると、これはうちで育った若いモリアオガエルのオスで、メスを求めて戻ってきたのだが、相手がいないのだろう。
夜中に鳴いている声の中には、これよりずっと低い声が混じっている。
まだ姿が見えないモリアオがこのへんにあと何匹かいるのではないかと思う。
この子が鳴いている
鳴き袋を膨らませたところの写真は初めて撮った
トリミングで拡大↑
引っ込んだところ↑
今年はわが家でモリアオの産卵は諦めた。やはり、あと1年待たないと無理なのだろう。メスがいない、あるいはメスが成熟しきっていないのだと思う。
メスを求めて毎晩シュレに混じって鳴いているモリアオの心中?を察するとなんとも切ないことだ。なにがなんでも来年まで生き延びて、再度チャレンジしてほしい。
それまで鳥に食われたりせず、元気でいろよ。
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