10/05/31

沢水導入作戦 2日目 苦労は続く編

昨日はとりあえず水が通ったところで終了したが、取水口側の調整がまだ不足していると思うので、もらってきたパイプの切れ端を継ぎ足して、当初の取水予定場所まで伸ばすことに。
もらってきたパイプは買ったパイプより一回り太くて、心配していたジョイントは、何も使わずとも、押し込んだらピッタリはまった。
内径16mmのポリパイプの1つ上は、内径21mmくらいらしい。これが内径16mmのパイプの外径とぴったり一致するというか、ちょっと狭いのだが、ポリパイプは弾力があるので、塩ビパイプより扱いやすい。
接着剤など使わずとも大丈夫そうだ。

ジョイント部品を使わずとも、ピッタリはまった


6mほど先の、本来取水しようとしていた場所までパイプを伸ばした


池側の受け口はこんな感じでつないだ。このプラスチック製の三つ叉は優れもの


土手池まで水が通った

しかし、ここでちょっと問題が。
池側で、3つの池に分水するバランスが難しい。井戸のポンプで入れていたときは十分すぎる圧力があったので3つの出口までまんべんなく届いたが、今度はそこまで圧力がないためか、一か所で水が通ると、別のところで止まってしまう。
最初の三つ叉で、マツモ池と雨池・土手池側に分かれる。これは上の写真のように、コックがついているので、ある程度分水のバランスをとれる。
次に、雨池の手前でさらに分岐させているのだが、雨池は土手池よりも位置が高いので、土手池で水がどっと通ると、雨池には水が出てこない。逆に、雨池を通すと、水圧が足りずに空気が入ってしまい、土手池の水が止まってしまう。どちらにもちょうどいい感じに水が出るには……土手池の吹き出し口を少し高くしてみたり……苦労の連続。

土手池のパイプを空中に持ち上げて高さを雨池と近づけたら、両方から水は出るようになったが、土手池の水の出口がバシャバシャとうるさい。これではカエルも落ち着かないのでは? などと心配してしまう。
考えた末に、鎖式雨樋を思い出して、余っていたプラスチック製の鎖を取り付けてみた。ここを伝わるようにすれば音が消えるか……と。見事に音は消えたが、こんな不安定なもの、嵐が来たらすぐにダメだな。

上に出したら、ジャバジャバジャバ……とうるさい


鎖を伝わせてみた。とりあえずは成功?

本日はここまで。
夜になっても心配で何度か見に行く。
水の勢いが弱まってきている感じがする……う〜ん。大丈夫かなあ。
ま、楽しみながらやるつもりで……ね。

田圃にいたS田さんにこの話をしたら、「自然の水はいいぞぉ」と、しみじみ言っていた。
そういえば、この間も、田圃に水を入れた後、畦と沢の間に座り込んで、沢を眺めながらうまそうに煙草を吸っていた。
水道のない川内村の暮らし。この贅沢をなんとしてでも死守しないと。

10/06/01

やっぱりダメか……


一晩経ったら、水はちょろちょろになっていた。
たわんだところに砂がたまったのだろうか。

やっぱりパイプの経路が悪いかなあ。もう少し途中をスムーズにしたい。
えいやっと決意して、取水口のところからパイプを巻き取り始め、沢沿いに何度も転びながら家のそばまできた。ここから引き直し。やれやれ。
取水口のところは、本当は枡を作って砂が流れ込まないようにするとよいのだが、それはちと大変。とりあえずは石を積んだり、スコップで川底を掘ったりしながら整えたのだが……。
流入口をパイプにあけた穴ではなく、塩ビのT字ジョイントをいくつもつないだものに変更したい。
わたやに行ってT字ジョイントと塩ビ管を買ってきた。
この方式は、下の山葵池で成功している。これにしてからは、落ち葉がたまっても詰まらずに水が流入し続けている。今年の山葵池は非常に順調。


この取水管に交換するぞ……と


台所用のネットを巻いて泥流入を少しでも防ぐ工夫を施す


取水口の交換。前の取水管は予備としてそのまま残しておいた


さて、どうかな……

取水口を付け替えたが、水の勢いがない。空気が入ってしまったからだろう。
この後の調整に時間がかかった。
悪戦苦闘の末、日没前になんとか3か所の池に十分な、というか、適量の流入を見たところで、本日は終了。
しかし、えらくデリケートなものだなあ。取水後、3か所に分岐させるというのが至難の業なのだな。
空気が一旦入ってしまうと、抜くのにかなり圧力をかけて下から水を入れないといけない。
取水口が水の中に入ったまま逆流させるのは、それなりのパワーがいる。圧力で、何度も池側のジョイントが外れてしまった。
でもまあ、こうして少しずつ経験を積んでいくのが大切なんだろうね。

うまく水が流れているときはとても気分がよい。電気を使わないというのがいいね。位置エネルギーだけで組み立てられたシステム。それが気分のよさにつながっている。
池がどんどんきれいになっていき、オタマもなんだか喜んでいるように見える。この状態が続けばいいんだがなあ。
明日はどうなっていることか……。
取水口側を安定させればいけるんじゃないかな。ときどき下から水を逆流させてエア抜きしてやれば……。
ま、これでちょっと様子を見ましょう。どっちみち、颱風とかで沢が氾濫すればメンテは必須だから。



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