10/04/09

蒲生庵(がもうあん)

助手さんを神俣駅に送った帰りに、蒲生庵という喫茶店に寄ってみた。
滝根には、博多医院という、とても病院には見えない古い建物があり、いつも前を通りすぎるたびに気になっていたのだが、蒲生庵はその博多医院の敷地内にある。
博多医院の現在の院長は博多美保子さんで、歯科医。以前は内科医の夫と二人でこの博多医院を運営していたが、夫が亡くなってからは、内科は外から週に1回だけ通いの医師が来て担当する形になっているそうだ。
しかし、ちゃんと病院として続いているのはびっくり。建物だけを見ると、とても「やっている」ように見えない。……というのは、僕の心が汚染され、病院というのはコンクリートの建物だと思いこまされているからだろう。
今回、病院の写真は撮らなかったのだが、ネットで検索すると⇒ここなどに写真がいくつか載っている。
「謎の洋館」なんて書かれている。まさにそんな雰囲気。

で、蒲生庵。
表には「Cafe & Craft」とあって、ああ、街からやってきた、田舎暮らし志向の人が始めたのかな、と思っていたのだが、中に入って話を聞いてみるとちょっと違っていた。
この建物は、蒲生マユミさんという染色デザイナーがアトリエとして使っていた建物で、マユミさんの夫が薬剤師をしていて博多病院で調剤をしていた関係で、ここにアトリエを建てさせてもらったとか。古民家の移築なのかも……(ききそびれた)。
蒲生マユミさんは40歳の若さで亡くなり、そのアトリエだったこの建物をどうするか、博多院長も悩んだ末に、こんな形で残すことにしたらしい。
言ってみれば店子である蒲生さんのアトリエを、大家さんが店子の死後も守っているわけで、いい話だ。
郡山から週4回(木曜〜日曜)通ってくるという女性がやっていて、以上の説明をしながら、コーヒーを煎れてくれた。
狭くて、天井の低いスペースだが、ジャズのライブなどもやったことがあるそうで、これからも、多目的イベントスペースとして活用される可能性は大いにありそう。
川内村に比べれば、滝根は郡山や船引からも来やすいので、小さなイベントはやりやすいかもしれない。
4月17日(土曜日)には、「花を惜しむ会」と題して、韻唱:野本火龍、尺八:古守勢山、野本火山、竹村啓、箏:溝口美恵子、赤羽幹子……らによる音楽会が開かれるらしい。
15.00〜。会費500円(珈琲 or 紅茶つき)。
問い合わせは博多医院:0247-78-2005

蒲生庵:田村市滝根町神俣関場11
TEL:0247-78-1360
営業:木曜〜日曜の11.00〜17.00

蒲生マユミさんの染色作品をバックライトで演出し、見せている


店内は狭いけれど、落ち着く




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