08/10/01

カシオFH20を買ってみた(3)

もう一例並べてみる。

α300+18-250mm
250(375)mm、F6.3、1/60秒、ISO400


FH20
44(251)mm、F4.5、1/160秒、ISO800


上の写真の一部を原寸表示

α300


FH20
やはり、望遠向きのカメラだということが分かる。軽さを考えれば、これだけ張り合えれば立派。

ここで、しつこくS600との比較。
S600 F2.7、1/50秒、ISO100、-1/3露出補正
FH20 F2.8、1/250秒、ISO100、-1/3露出補正
明るいところでは明暗差が大味になり、中間の色階調が飛んでしまっている感じ。
普段はあまり色味のことはぐだぐだ言わないのだが、どうにも色味が大味なのが気になったので、menuで「ダイナミックレンジ拡大」というのがあるので、-1にしてみたが……

通常モード


ダイナミックレンジ拡大+1
かえって不自然な色味になってしまった。これは使わないほうがよさそう。

ついでに、分解写真のように撮れる(連写して合成する)機能というのも何度かやってみたのだが、これがうまく働く場面というのはそうそうない。こんな風になってしまうのがオチ↓

ハチが分解されず、風に揺れた花のほうが分解写真になってしまった……。
もっとも、ハチがぶれていないのは、ハチのほうを動かない「背景」だと判断して合成しているからで、それまたすごい機能だとは思う。
しかし、このモードに設定した後に、被写体がうまく動いたり画面を横切るという状況は、ほとんど望めないだろう。
ハードルをジャンプする選手を待ちかまえて、ピッタリシャッターチャンスが合った場合というような、特殊な状況に限定されるはず。
となれば、やはりこうした「先進」?機能も、あっても事実上、ほとんど使えない(使わなくなる)ということになりそうだ。
また、これをやると、1ショット撮るごとにカメラが1分近く止まってしまう。動く被写体相手に、こんなことをやっていたら、それこそ被写体がどこかに行ってしまい、1枚もまともに撮れなくなるだろう。
高速連写による「パスト記録」(シャッターを本押しする直前の何コマかも記録できる)というのも、それをやると、その後、1分近く止まってしまうわけだから、かえってシャッターチャンスを逃す。
シャッターチャンスというのはいつ来るか分からないわけで、カメラが1分近く使えない状況というのは、ハナから許されない。

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