08/10/01

カシオFH20を買ってみた(2)

もう少し比較をしてみた。マクロに弱いのは分かったが、望遠では強いのか?

α300+18-250mm
250(375)mm、F6.3、1/100秒、ISO400


FH20
92(520)mm、F4.5、1/250秒、ISO800


同じ場所からの望遠端での撮影。375mmと520mmの差がはっきり分かる。しかも、これでぶれていないのは大したもの。
なるほど、このカメラはやはり、オリンパスのSP5**UZシリーズに近い設計なのだろう。もしかすると、製造も同じ(サンヨー?)かもしれない。
まず、間違いないことはレンズが同じだということ。
FH20の仕様表には、

非球面レンズを含む11群14枚
F値 F2.8(W)〜F4.5(T)
焦点距離  f=4.6〜92.0mm
35mm判換算:約26〜520mm

とあるが、これはSP565UZの仕様表とまったく同じだ。

11群14枚(EDレンズ:2枚、非球面レンズ:4枚)
焦点距離 4.6mm〜92.0mm(35mm換算:26mm〜520mm)
開放F値 F2.8(W)〜F4.7〜F4.5(T)

このレンズ、かなり素性はよいと思われる。
上の写真の一部を原寸表示してみると……。

α300


FH20
原寸で見てみても、α300+ズボラズームよりいいくらいで、これは十分に戦える。
おそらく、この暗さでこれだけ望遠にして手持ち撮影して……という悪条件下、ぶれずに写るカメラというのは数えるほどしかないだろう。
ただし、ノイズ(白い細かな点)や色味がおかしなところがあるのが気になる。1/2.33型の大きさに1000万画素は無理なのである。
原寸でこれだけノイズがのっているのだから、いくら解像度が高くても、大きく印刷することはできない。これだけのノイズを手動でいちいち除去していくなど現実的ではない。それなら、解像度を低くして余裕を持たせ、ノイズが最初からのらないように設計するべきなのだ。


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