08/05/23の2

オタマの運命いろいろ(3)

シュレのオタマと同じバットの中に紛れ込んでいる「何か」。便宜上「エビ」と呼んでいるのだが、エビではないだろうなあ。何か昆虫の水棲幼生か? それとも水生昆虫か? 大小2匹いる。毎日どんどん大きくなり、今、1cm近くまで育ってきた。
調べたところ、アミメカワゲラの一種の幼虫らしい。カワゲラ、カゲロウの幼虫は「ザザ虫」と総称され、長野の山間部では珍味として人間が食べているほか、釣りの餌として使われるそうだ。知らないこと、いっぱいあるなあ。
⇒ここ⇒ここで調べました。感謝。)

これからもっと大きくなるね、これは。

ひょうきんな顔をしている

ひょうきんな顔といえば、オタマの顔は種類によって違うはず。このへんでオタマの区別くらいできるようになっておかなくては恥ずかしいと思い、じっくり観察することにした。
これは雨池から連れてきた、当初アズマヒキガエルのオタマと思っていたやつだが、成長するにつれ色が薄くなってきて、どう考えても違う。で、アカガエルのオタマだと思っていたのだが……。

これははっきりしている。上がシュレーゲル、下がアズマヒキガエルのオタマ。
シュレは卵からずっと見ているので間違えようがない。アズマヒキガエルのオタマは黒くて尻尾が長く、絶えずリボンのようにひらひらさせて泳ぐ。アカガエルのオタマはヒキガエルのように尻尾を絶えずひらひらさせない。ちょっと泳いでは停まり、そのとき尻尾はまっすぐに静止させている。
では、マツモ池で大きくなっているオタマはなんなのか? アカガエルのはずだが、もしかしてアマガエルも混じっていて、アマガエルのオタマがいちばん巨大なのか……と思い、マツモ池の巨大なオタマを数匹掬ってきて比較してみた。

これがマツモ池のデカオタマ


3cm以上ある


でも、目は離れていない……

変だなあ。アマガエルのオタマは目が離れているのが特色。このオタマは目が寄っているからアマガエルではない。ということはアカガエル(ヤマアカガエルかニホンアカガエルかはこの段階では分からないが)だろう。マツモ池に産み落とされていた卵塊はアカガエルのものしか確認していないし。
池の中では色はかなり黒く見えていたが、真っ黒というわけでもない。
で、問題は、では、雨池から最初に連れてきたオタマはなんだったのか、ということだ。
ヒキガエルではないことは明らか。でも、こうして並べてみると↓アカガエルとも明らかに違う。

左がマツモ池のアカガエルのオタマ
右が雨池から連れてきた謎のオタマ
色がはるかに薄いし、形もスマートだ。栄養が足りていなかったくらいでは説明がつかない差。
……となると、残る可能性はシュレーゲルアオガエルしかないよなあ。
でも、雨池に、あの時点で大きく育っていたシュレのオタマはいないはず。もしかして、気づかないうちに雨池にもシュレが自然産卵していて、その卵からはやばやと孵化したオタマがいたのだろうか。
どうもその可能性が高そうだ。
こうなると変態するまで見届けたくなる。
せっせと水替えして、餌をあげることにしよう。

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